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浜田江津地区の分娩の現状

2023年度4月現在浜田江津地区で分娩可能な施設は、当院と済生会江津総合病院のみであるが、6月より江津済生会は分娩の取り扱いを中止予定で妊婦検診のみとなり、妊婦健診していた江木産婦人科も2023年4月よりは妊婦の診療は中止とされました。

過去の分娩数の推移をみていくと、平成15年からは市内の開業医が分娩取扱いをやめたことにより年々当院での分娩数は増加していきました。しかし平成28年以降は県内全域の分娩数の減少に伴い徐々に分娩数は減少し令和4年度は300例程度になっております。令和元年度より新型コロナウイルスの流行があり、特に里帰り分娩を控えた患者様があることが推測されます。しかし令和5年度からは江津よりの分娩が100例前後増加するのではと予想されます。産婦人科医は令和4年3月までは山口大学と島根大学より、派遣されておりましたが、それ以降は島根大学からの派遣の先生と小林で診療にあたっています。

浜田地区では従来お産応援システムがあり、希望者は後期までに妊婦検診は江木産婦人科で診ていただき、分娩は当院で行うというシステムがありましたが、同システムは済生会江津総合病院との関連にかんしては移行しますが、浜田地区のかたに関しては初期から当院で診るようになります。外来分娩が増加傾向にある一方助産師の人数は減少傾向となり、その対策が課題となっています。

当院の新生児の管理基準は基本妊娠35週以降で呼吸器管理が不要な患者を対象としています。それ以前に分娩になりそうな症例は島根大学、島根県立中央病院、松江日赤などに搬送させていただいております。妊娠35週以降でも状況により当院で分娩・新生児管理が困難で搬送になる場合がある事があります。

 

分娩の立ち合いの再開について

暫く新型コロナ感染で立ち合い分娩を中止していましたが、2023年4月17日より再開いたしました。立ち会いされる方は発熱風症状の無い方2人まで(中学生以下はご遠慮ください)となっています。

 

浜田医療センターの分娩数の推移

年度別分娩数

 

当産婦人科での治療実態

通常の開腹手術(子宮筋腫等の良性疾患)

一般的治療可能です。

 

膣式手術

一般に行われている子宮脱の手術はもちろんのこと、ある程度の大きさまでの子宮筋腫や、初期癌等は膣式に子宮を全摘出することが可能です。

腹腔鏡下子宮全摘出術が広まってきていますが、膣式子宮全摘出術はより低侵襲手術であり見直されてよい手術法と考えます。

 

腹腔鏡手術

卵巣のう腫や子宮外妊娠等には行っています。平成30年頃より、積極的に行うようにしています。
子宮筋腫の腹腔鏡下筋腫核出術手術は行っておりません。
腹腔鏡下子宮全摘出術は令和元年度は数例行いましたが積極的には行っておりません。

 

癌の治療

子宮頚部異型性(CIN)や初期がんに対してレーザー蒸散、円錐切除、その後の子宮摘出など積極的に行っております。
進行子宮頸がんでの広汎性子宮全摘出術や放射線治療は原則大学紹介させていただいています。
子宮体がん、卵巣がんに、腹膜癌に対しても合併症や、進行具合にもよりますが基本的には対応しております。抗がん剤治療も行っております。
分子標的薬治療も取り入れております。

 

不妊治療

排卵誘発、人工授精までの治療は行っています。体外受精は行っておらず紹介となります。

 

医師の紹介

産婦人科医_小林正幸Dr 小林 正幸(山口大学医学部:昭和58年卒業)

臨床研究部長

  • 日本産科婦人科学会産婦人科専門医、指導医
  • 臨床研修指導医
  • 母体保護法指定医
  • 島根大学医学部臨床教授
  • 日本癌治療学会会員
  • 島根県母性衛生学会理事
  • 島根県産婦人科医会理事

 

産婦人科_菅野晃輔医師 菅野晃輔(島根大学医学部:平成31年卒業)  
  • 産婦人科後期研修医
  • 日本産科婦人科学会会員
  • 日本婦人科腫瘍学会会員

 

No Image 西木正明(島根大学医学部:平成31年卒業)