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浜田江津地区の分娩の現状

2023年度6月より江津済生会は分娩の取り扱いを中止し、妊婦検診のみとなり、浜田江津地域で現在分娩可能な施設は浜田医療センターのみとなりました。妊婦健診していた江木産婦人科も2024年3月で閉院となりました。
2024年3月より山根病院(三隅分院)で木島先生が産婦人科診療を始められ今後、協力体制を整えたいところです。

過去の分娩数の推移をみていくと、平成15年からは市内の開業医が分娩取扱いをやめたことにより年々当院での分娩数は増加していきました。しかし平成28年以降は県内全域の分娩数の減少に伴い徐々に分娩数は減少し令和4年度は300例程度になっております。令和5年度からは江津よりの分娩が増え数十例は増加すると思われます。 産婦人科医は山口大学と島根大学によって派遣されておりましたが、今後は島根大学が中心となって当院の産婦人科を担っていくことになります。

浜田地区では従来お産応援システムがありました。従来と体制はかわりますが、江津総合病院と、山根病院と提携してシステムの維持を目指します。

外来患者数、分娩数が増加傾向にある一方助産師の人数は減少傾向となり、その対策が課題となっています。地域の助産院とも連携をとり周産期管理が維持できるように体制を整えているところです。助産師は常に募集中です。経験者などおられましたら、ご連絡お願いいたします。

当院の新生児の管理基準は基本妊娠35週以降で呼吸器管理が不要な患者を対象としています。それ以前に分娩になりそうな症例は島根大学、島根県立中央病院、松江日赤などに搬送させていただいております。妊娠35週以降でも状況により当院で分娩・新生児管理が困難で搬送になる場合がある事があります。

 

分娩の立ち合いの再開について

暫く新型コロナ感染で立ち合い分娩を中止していましたが、2023年4月17日より再開いたしました。立ち会いされる方は発熱風邪症状の無い方2人まで(中学生以下はご遠慮ください)となっています。

 

浜田医療センターの分娩数の推移

年度別分娩数

 

当産婦人科での治療実態

通常の開腹手術(子宮筋腫等の良性疾患)

一般的治療可能です。

 

膣式手術

一般に行われている子宮脱の手術はもちろんのこと、ある程度の大きさまでの子宮筋腫や、初期癌等は膣式に子宮を全摘出することが可能です。

腹腔鏡下子宮全摘出術が広まってきていますが、膣式子宮全摘出術はより低侵襲手術であり見直されてよい手術法と考えます。

 

腹腔鏡手術

卵巣のう腫や子宮外妊娠等には行っています。平成30年頃より、積極的に行うようにしています。
子宮筋腫の腹腔鏡下筋腫核出術手術は行っておりません。
腹腔鏡下子宮全摘出術は令和元年度数例行いましたが積極的には行っておりません。

 

癌の治療

子宮頚部異型性(CIN)や初期がんに対してレーザー蒸散、円錐切除、その後の子宮摘出など積極的に行っております。
進行子宮頸がんでの広汎性子宮全摘出術や放射線治療は原則大学紹介させていただいています。
子宮体がん、卵巣がんに、腹膜癌に対しても合併症や、進行具合にもよりますが基本的には対応しております。抗がん剤治療も行っております。
分子標的薬治療も取り入れております。

 

不妊治療

排卵誘発、人工授精までの治療は行っています。体外受精は行っておらず紹介となります。

 

医師の紹介

産婦人科医_小林正幸Dr 小林 正幸(山口大学医学部:昭和58年卒業)

産婦人科医長

  • 日本産科婦人科学会専門医
  • 日本産婦人科学会指導医
  • 母体保護法指定医
  • 日本癌治療学会会員
  • 島根県母性衛生学会理事
  • 島根県産婦人科医会・学会 理事

 

No Image 下田秋穂(島根大学医学部:平成28年卒業)
  • 日本産科婦人科学会専門医
  • 母体保護法指定医
 

 

No Image 槇原貫(岐阜大学医学部:平成31年卒業)
  • 日本産科婦人科学会会員
  • 日本産婦人科腫瘍学会会員
  • 日本周産期新生児医学会会員
 

 

No Image 田村雄次(福岡大学医学部:平成31年卒業)  
  • 産婦人科後期研修医
  • 日本産婦人科学会会員
  • 日本産婦人科医会会員