消化器内科
消化器内科の紹介
消化器内科では、消化管(食道・胃・十二指腸、小腸・大腸)や 肝臓、胆のう・胆管、膵臓を中心とした腹部全般の診療を行っています。
消化器専属看護師は4名で他部署の看護師の応援も頂きながら検査と外来診療を分担し行っています。医療クラーク3名や外来アシスタント、看護助手さんにも診療補助業務を行って頂いています。
最新の内視鏡装置や超音波装置を用いて、外科や放射線科の先生方とも連絡して、ひとりひとりの患者様に応じた最良の治療が提供できるよう、また、できるだけ浜田医療センターで治療を完結できるよう、日々の診療にあたっています。
<消化管疾患>
消化管の早期癌に対しては、かつては手術が必要であったような病変に対しても、内視鏡を用いて、体を傷つけずに切除を行うことが可能となってきています。 内視鏡的粘膜切除術(EMR)や、より広い範囲の病変を確実に切除できる内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD) にて治療を行います。
また、かつては検査が難しいとされた「暗黒の臓器」とよばれる小腸についても、最近は検査が可能となってきており、当院でも対応しています。 6~7メートルもある小腸をたぐり寄せながら観察できるバルーン内視鏡とよばれる専用の機器を用いて、小腸疾患の診断や治療を行っています。
もちろん、吐血や下血などの際の緊急の内視鏡検査は、365日24時間、いつでも対応しています。
<胆道・膵疾患>
胆管や膵臓の診療で行う内視鏡検査・処置をERCPといいます。ERCPにて、日常診療でよく遭遇する胆石による胆管炎に対して結石を取り除き、また、胆管や膵臓の腫瘍による黄疸に対して、詰まった胆管に管を通したりすることで治療を行います。
胃や膵臓を手術されたことのある患者様で、通常の内視鏡を用いたERCPは困難な方に対しては、前述の小腸内視鏡を用いてERCPを行っています。
また、超音波内視鏡(EUS)という、胃や十二指腸の中から胆嚢や膵臓をより詳しく観察できる機器を使用した診療も行っています。 胆嚢癌や膵臓癌の早期発見などに役立ちます。また、EUSを見ながら針を刺して組織を採取する診断法(超音波内視鏡下穿刺吸引生検 EUS-FNA)にて、 かつてはアプローチの難しかった膵臓の腫瘍や腫れたリンパ節の診断も可能となっています。
<肝疾患>
肝臓については、肝機能障害の精査や治療、C型肝炎やB型肝炎の最新治療、また、最近注目されている脂肪肝疾患に対しても積極的に診療を行っています。
肝がんに対しては、小さいものに対しては、エコーを見ながら針を刺すラジオ波焼灼術(RFA)を積極的に行っています。 最近はより早く、確実に焼灼できるマイクロ波焼灼術(MWA)が注目されており、当院でも導入を始めています。また、放射線科や外科と連携してカテーテル治療や手術などを行っています。また、進行した肝がんに対する化学療法は年々進歩しており、 多くに薬剤が使用できるようになってきました。それぞれの患者さんの状況に応じた適切な治療を提供できるよう日々心掛けています。
<HAMADAプログラム>
当院独自の取り組みとして、HAMADAプログラムという、進行がん患者様に対してのサポートを行っています。 もともとは切除不能の膵がんの患者様を対象としてスタートしましたが、最近は膵がん以外の進行がんの方も対象としています。医師、看護師だけでなく薬剤師、栄養士、ソーシャルワーカー、がん相談支援センターなど他職種が情報を共有し、 治療だけではなく生活面でお困りのことなど多角的にサポートしていく取り組みです。癌告知に際しては専門認定看護師同席のもと面談を行い、癌支援センターの案内も併せて行っています。
検査・処置件数
紹介患者数
2023年度消化器内科外来紹介患者総数・・・1,408例
2022年度消化器内科外来紹介患者総数・・・1,461例
2021年度消化器内科外来紹介患者総数・・・1,423例
2020年度消化器内科外来紹介患者総数・・・1,487例
2019年度消化器内科外来紹介患者総数・・・1,642例
病名別入院症例数
2023年度消化器内科入院患者総数・・・1,013例
2022年度消化器内科入院患者総数・・・860例
2021年度消化器内科入院患者総数・・・868例
2020年度消化器内科入院患者総数・・・938例
2019年度消化器内科入院患者総数・・・1,049例
医師の紹介
古田晃一朗(島根医科大学:平成10年卒業)
消化器内科部長 内科系診療部長
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生田幸広(高知大学医学部:平成18年卒業)
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齋藤宰(島根大学医学部:平成20年卒業)
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木下泰仁(島根大学医学部:平成30年卒業)
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大屋聡
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