腎臓内科このページを印刷する - 腎臓内科

診療内容

当院は島根県西部で腎臓内科医が在籍している唯一の総合病院です。
検尿異常から末期腎不全、さらに集中治療における急性血液浄化療法、各種アフェレシス療法に至るまでのすべての腎疾患、血液浄化療法を対象としています。外来日以外にも急性腎障害や電解質異常、バスキュラーアクセストラブル(シャントトラブル)など緊急疾患にも対応しております。

検尿異常、腎炎・ネフローゼ症候群

慢性糸球体腎炎、ネフローゼ症候群をはじめとする検尿異常、原因不明の腎障害に対する経皮的腎生検を行っています。入院期間は3泊4日ないし2泊3日で、クリニカルパスを使用して、効率的な検査入院となるように計画し、検査後の治療も当科で引き続き行っています。
また2019年4月より難治性ネフローゼ症候群、顕微鏡的多発血管炎に対してのリツキシマブ治療、エンドキサンパルス療法を開始しております。全国標準的な治療が可能です。

慢性腎臓病(CKD)対策

慢性腎臓病は国民病であり、早期発見、治療が最も重要であるとされています。
当科では慢性腎臓病に関しては、初期の腎障害から透析導入などの末期腎不全まで対応しています。

CKD対策としてCKDシールを2021年4月より開始しました。

CDKシール

腹膜透析、血液透析、腎移植すべてに関して情報提供を行うとともに、必要に応じて他の診療科、医療機関と協力し、透析療法を含む腎代替療法を行っています。
腹膜透析はこれまで他院で手術を行っておりましたが2020年より当院で完結できるようになりました。生活スタイルに応じて適切な治療を提案します。

常染色体優性多発性嚢胞腎(ADPKD)に対するトルバプタン治療

2014年4月にトルバプタン(商品名サムスカ®)による治療が日本で保険適応となりました。その後も同薬による嚢胞の拡大の抑制などの報告がされています。当科では医療助成制度の登録、嚢胞腎の合併症評価、入院でのトルバプタンによる治療を行っております。

バスキュラーアクセストラブルへの対応

バスキュラーアクセストラブルへの対応血液透析を行っている患者様にとってバスキュラーアクセス(シャント)は命綱です。いかに血管の閉塞、不要な再手術、動脈直接穿刺を繰り返すことによる血管の荒廃を防ぎ、安定した透析を行うかが重要な課題です。当科ではシャントトラブルに早期に対応するためにシャント外来を適宜午後に行っています。造影剤が使用できない患者様の場合は超音波ガイド下での治療も対応しております。

2021年より人工血管内シャントの静脈側吻合部における狭窄又は閉塞に対するバイアバーン® ステントグラフトの認定施設となりました。 人工血管吻合部の頻回VAIVTとなっている患者様がおられましたら当院でステントグラフト内挿術が施行可能です。

2023年度より薬剤コーティングバルーン(DCB)が使用可能になります。自己血管内シャントの患者様で頻回のVAIVTを要する患者さんに新しい選択肢として提案が可能になりました。

現在VAIVTに関して使用可能な治療デバイスはすべて当院で使用可能です。

 

診療実績

診療実績

 

対象疾患

    • 腎炎、ネフローゼ症候群
    • 急性腎障害
    • 慢性腎臓病
    • 電解質異常
    • 末期腎不全
    • 特殊血液浄化
    • バスキュラーアクセストラブルなど

医師紹介

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岩下裕(島根大学:平成23年卒業)

腎臓内科部長、血液浄化管理室長

  • 臨床研修指導医
  • 日本内科学会内科指導医
  • 日本内科学会認定内科医、総合内科専門医
  • 日本腎臓学会腎臓専門医、指導医
  • 日本透析医学会透析専門医
  • VA血管内治療認定医(日本透析医学会)
  • VAIVT認定専門医
  • 腎代替療法専門指導士

 

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岩下裕子(島根大学:平成24年卒業)

  • 日本内科学会内科指導医
  • 日本内科学会認定内科医
  • 日本腎臓学会腎臓専門医、指導医
  • 日本透析医学会会員
  • 医学博士