広報誌(HHN) 第10巻 第1号

 

広報誌(HHK) 第10巻 第1号
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広報誌HHNについて(藤井)
広報誌のHappy-Hamakan-News(HHN)は今年度からデジタル版に移行します。
浜田看護学校の取り組みや学生の姿を多くの方に知ってもらう目的で当時の中田教育主事が試行錯誤しながら第1巻を発刊されて今年度で発刊10年目となりました。
冊子で各施設に送付、設置させていただきましたが、資源を大切にし、時代に合わせてコンパクトにA4用紙一枚に内容をまとめて配布することにいたしました。詳細はQRcodeから読み込んでいただき見ていただく形となります。
広報誌は、本校の進学を考えている生徒の皆様や本校を支えてくれている地域の方々に少しでも教育活動や学生の様子を知ってもらうのに意味があるものだと思います。
今まで思いを込めて発刊されてきた学校職員、当時の在学生の大切にしてきた思いを継ぎながら新たな形で本校の状況をお知らせできれば幸いです。

デジタル版として発行することで、関連記事のリンクを確認したり、次回号からは動画を掲載し、より伝わりやすいHHNにしたいと思います。興味がございましたらご一読いただければ幸いです。

◎関連記事
2023年HHK 浜田探索ルアー 1年次 浜田探索ツアー(道中)
開催日時 令和5年5月20日(土)
主催 浜田市市役所
浜田市主催により、4月から浜田市内の学校に通う新入生を対象に浜田市を知ってもらうことを目的に浜田市の観光産業や公共施設等を巡りました。午前中は、アクアス水族館、午後はこども美術館かなぎウエスタンライディングパークへ行きました。参加した学生は、浜田市外や県外からが多く、浜田市を知る良き機会となりました。 また、浜田市内から通学している学生にいては、小さい頃はよく来ていた施設でしたが、新な発見ができたとともに、同級生への案内などを積極的にしていました。この浜田探検ツアーを通して、学生同士の関係もより一層深まったと思います。
かなぎウエスタンライディングパークでは、馬の飼育を通して就業支援を行っていることと、ホースセラピーの取り組みがされており、看護をこれから行っていく学生には、社会制度やケアに対する考えの学びにもつながったのではないかと思います。
私自身も今年度より浜田市に赴任し、学生と共にツアーに参加したことで浜田市の名所など知ることができました。また、学生とのよき交流の場となり充実した一日となりました。


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2023年HHK 1年次基礎看護技術教育 1年次 基礎看護技術教育について(平田)
当校では、看護の専門職業人として知識、技術、情意(対象に対する姿勢・思い)を大切にした看護技術の教育を心掛けています。そして、先行して学ぶ人体の形態機能などを根拠とし、共通する看護技術から難度の高い技術へと進めながら基礎看護技術を学びます。また、講義のみではなく、学内演習を行い、複数人の教員で演習サポートをしています。
看護師でなければできない臥床患者のリネン交換、病気を患っている方の全身の観察技術、保清技術、移動技術などの技術試験や到達度確認は、教員を総動員して行い、確実に身につけます。技術演習では、学生たちは考え、創意工夫をしながら、互いの技術をチェックし合いながら、看護技術を高めています。
1年次に学んだ基礎看護技術が2年次の領域・対象別の看護援助の学習で応用するベースとなり、2~3年次に行う臨地実習で、受け持った患者に合わせた看護援助へと発展させていきます。 臨床の場で実際に患者に自信をもって実施できるよう、時にはベッドが足りなくなるほど日々学生たちは頑張って練習をしています。

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2023年HHK 1年次基礎看護技術教育 実習指導について(平田)
当校の実習場所は主に隣接している母体病院の浜田医療センターで行っています。その他に市内の病院、保育園、訪問看護ステーション、市役所など幅広い看護の場を経験できるように組み立てています。実習前には学校の実習指導要項の内容を実習病院の指導者の方々に説明し、実習で学ばせたい内容、配慮していただきたいこと、学生の状況などを伝えることで、どの学年の学生でも実習しやすい環境・体制づくりを心掛けています。
各実習科目、実習場所に看護専門領域の担当教員1名を配置しています。教員、指導者は学生の学んできたことを引き出し、これまでの臨床での自分の経験や思考・判断を伝えることで、少ない実習期間でも学びが深まるよう実践や思考のサポートをしています。学生はこのような臨床での経験を通して、机上の学びが実感・実践力として身についていきます。
また、学生は患者1名を受け持つため、一緒にカルテで確認することや、カンファレンスを行い、受け持ち患者の理解や必要な看護を考え出す機会を設けています。
実習が終了した後は、「看護学」として自己の経験や学びを言語化して他者に伝える場を設けて、学びを共有し学生個々の学びを広げていくようにしています。
2023年HHK オンラインによる他校との交流 オンラインによる他校との交流について(藤井)
当校では、オンラインや情報共有システムを活用した授業を取り入れています。
オンラインで3校合同カリキュラムを運用しています。3校(岩国、呉、本校)で授業を中継して受けたり、学生同士でディスカッションをします。3校合同カリキュラム以外にも、その他の国立病院機構の学校とディスカッションするなど国立病院機構ならではの学習方法を取り学びを深めています。
9月には、基礎看護学概論で「看護であること、ないこと」について事例を各校でまとめてその内容を発表しました。
学生からは「他の学校の意見を聞いて自分たちにはない考え方が知れてよかった」や「この概論では大理論など抽象度の高い内容を学んでいくが、事例を通してどのように活かされるのかわかり、さらに実習に出て深まっていくのかと感じわくわくした」など3校でディスカッションすることで学びの深まりが出たようでした。
本校だけではできない学びをさせていただいた他校の先生、学生の皆様に心より感謝申し上げます。

◎関連記事(米子とのオンライン交流)【動画あり】
2023年HHK 実習指導者会議 実習指導者会議について(隈部)
母体病院である浜田医療センターでの実習指導者会議は、実習指導者の資質向上を図り、教育的実践能力を高めることを目的に、年11回開催しています。主な内容は、実習指導要綱の説明と学生のレディネス理解のための情報共有、看護基礎教育に関する講義等です。
年2回は【学生参加型】実習指導者会議を開催し、看護学生と実習指導者が互いを身近に感じることで、効果的な臨地実習につながるよう努力しています。
教員も実習指導者と語り合うことで様々な学びが得られ、自校の教育実践を見直す良い機会となっています。
2023年HHK 地域・在宅看護論実習 2年次 地域と暮らしのまとめの会の開催(隈部)
2年生で履修する講義「地域で生活する人を支えるしくみ」では、3~4名のグループで浜田市の地域包括ケアシステムを形成する、居宅介護支援事業所、特別養護老人ホーム、福祉用具貸与・販売業者、介護医療院、看護小規模多機能型居宅介護施設、認知症対応型グループホーム、有料老人ホーム、子育て支援センター、放課後児童クラブ、まちづくりセンター、綜合警備会社、地域連携室等を訪問し、そこでの取り組みを職員さんのお話や体験から学びました。
浜田市の地域包括ケアシステムについて具体的に学ぶ機会となりました。
2023年HHK ケーススタディ発表会

2023年HHK ケーススタディ発表会
3年次 ケーススタディ発表会について(尾川)
学生メッセージ
「私は発表者、司会者としてケーススタディ発表会に参加しました。
自分が行った看護は本当に正しかったのか、自分のしたい看護は何かを明らかにするために取り組みました。今回の研究を通して自分のしたい看護について見つめ直すことかできたのではないかと思います。
また司会の席から見ていた時の、真剣に話を聴いたり疑問があればどんなことも質問する3年生の姿は、1.2年生の時と比べてとても頼もしく感じました。
今回触れた様々な疾患・看護をもとに、これから自分たちがどのような看護をしていけばいいのか考えるきっかけになったのではないかと思います。有意義な4日間を過ごすことができ大変よかったです。」

担当教員より
去る9月11日~14日までの5日間、院外の実習指導者もお招きしてケーススタディ発表会を開催しました。
この会は、日ごろの臨地実習のかかわりを振り返り、問題解決能力や科学的思考能力を養う目的で行われます。また看護に対する自らの考えを深める機会となります。
期間中、学生たちは準備期間の短い中で発表準備を行い、緊張する中堂々と発表していました。また。自己の看護を振り返り、今後の看護にさらに活かせるように示唆されていました。領域別実習2クール、統合実習を残すのみとなりましたが、この取り組みが今後に活かし、一般論ではなく個別性に合わせた看護ができることを願います。
2023年HHK ナイチンゲール生誕祭 ナイチンゲール生誕祭を実施して(岡本)
ナイチンゲール生誕祭、清掃活動
浜田医療センターの各病棟に赴き、車椅子や点滴台の清掃、花壇の手入れなどを行い、病棟スタッフからも喜んでいただいた。また地域への清掃活動では日差しの強い中、病院前のロータリーや万灯山公園の清掃活動を行った。
清掃後は学校長・事務長より飲み物の差し入れを頂き学生も喜ぶとともに達成感を感じることができたようだった。

語る会
浜田医療センターの看護師さんの日々行っている看護や教員の看護観を聴くことで、病棟での看護をイメージすることができ、実習に向けての決意を新たにする学生もいた。
また自身の目指す看護師像を改めて考えることができたり、看護観を改めて見つめる良い機会となった。

◎関連記事
2023年HHK スポーツ大会 スポーツ大会を実施して(前田)
4月12日に県立体育館でスポーツ交流大会を行いました。
大縄跳びとバレーボールを行いました。
大繩は飛ぶ人も、縄を回す人も、息を切らしながら頑張りました。教員チームはすぐにヘトヘトになりました。
バレーボールは12チームがトーナメント戦に参加しました。バレーボール経験者もそうでない学生も一生懸命ボールを追いかけました。 決勝戦は、3年生と2年生のチームが戦いましたが、選手はもちろん応援も盛り上がりました。1年生は入学して間もない時期でしたので、チームワークを作るきっかけとなりました。
久ぶりの運動は、心地よくてみんな気持ちのいい汗をかいていました。スポーツ交流大会を1年に2回やりたいという意見もありました。 
2023年HHK オープンスクール オープンスクールを実施して(前田)
7月22日にオープンスクールを実施しました。参加者は浜田市内、島根県内だけでなく県外からも来校していただきました。
情報科学室で教育課程や臨地実習に関する説明、電子教科書やICT教育の実際を体験していただきました。
看護技術では、フィジカルアセスメント、包帯法、赤ちゃん抱っこ・沐浴を体験しました。包帯法は、看護学生に指導を受けながら上手に巻くことができていました。赤ちゃん抱っこは、「お人形の首が座っていないので緊張しましたが、とてもかわいかった」「癒されました」。という感想が聞かれました。
10月7日学校祭と同時開催でオープンスクールを実施しました。看護学生とともに看護スタンプラリーに参加していただきました。聴診器で動脈の音を聞いたり、ペンライトで瞳孔の収縮を見ることができて面白かったようです。
看護学生との談話のコーナーはとても人気があります。学生生活や臨地実習についての質問をして、看護学生のイメージを膨らませているようです。

◎関連記事【動画あり】
2023年HHK 学会参加 学会に参加して(小林)
令和5年9月9日(土)に松江市で開催された中国四国地区国立病院機構・国立療養所看護研究学会に3年生と教員で参加しました。
学生は学会にオンラインで参加したことはあるものの、現地に行くのは初めてでした。そのため、どのような環境で、どのような工夫をして発表されるのかと興味を持っていました。学生を見守りつつ、教員は運営委員や協力員、発表者として参加しました。2名の教員が口演『看護師・教員の“看護”のナラティブを聞いた学生の学び 』、示説『地域・在宅看護論実習で看護学生がとらえた人々の暮らしの変化と健康への影響』を発表しました。いつも講義をする教員がどのような研究をしているのか学生も興味を持って聴講してくれました。
学会終了後、「学会と言うから小難しいのかと思ったけど、思ったより分かりやすかったし、面白かった。」と学生同士で感想を語り合っていました。学生は分かりやすく伝える為にはパワーポイントの内容を厳選し、分かりやすい言葉や文章の長さにするといった工夫が必要であることを学ぶことができたようです。そして、看護師として働きながら研究を続けることは大変ですが、より良い看護に繋げる為に必要なのだと気付くことができました。
学会を楽しみ、意見交換をしている姿を見て、良い学習の機会となったことが分かり、教員も嬉しかったです。

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2023年HHK 学校紹介 学校紹介 いいね!シール(三家本)
浜田市立中央図書館・三隅図書館・パレット江津で学校の様子を定期的に展示しています。展示場所や展示期間は、HPでお知らせしますので、是非足を運んで、見てください。
先月は、浜田市立中央図書館で296いいね!シールをいただきました。
沢山の方々に見ていただきした!

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2023年HHK 奨学金 奨学金について(岩成)
当校では、80%近い学生がなんらかの奨学金を利用しています。
そのうちのほとんどを日本学生支援機構の奨学金が占めています。また、令和2年度より日本学生支援機構給付型と連携した高等教育の修学支援制度も始まり、当校も対象校となっています。要件を満たせば給付型奨学金の支給と授業料・入学金の免除を受けることができます。手続きなどわからないことがあれば気軽に声をかけてください。
学業に支障をきたすことがないようアルバイトには制限がかかるため、奨学金を賢く利用してお金の心配なく学び続けていけるよう応援します。

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