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ごあいさつ

院長

院長 栗栖泰郎

2023年4月1日より、飯田博前院長の後任として院長の職務を引き継ぐこととなりました。2020年4月に飯田前院長が就任されると同時に、私は副院長に就任いたしました。その後の3年間の副院長としての職務は正にコロナ禍と重なり、院長の指導の下、多くの時間と労力をコロナへの対応に費やすこととなりました。その過程において改めて気づかされたことは、浜田医療センターは正に浜田医療圏の急性期医療の最後の砦であるということでした。そして、病院としてその責務を全うするためには、全ての職種の職員の協力なくしては成し得ないということでした。コロナ禍という有事に対応するためには、診療部、看護部、薬剤部、臨床検査科、放射線科、リハビリテーション科、臨床工学科、栄養管理室、事務部、医療材料管理・清掃・エネルギー管理・警護などの各委託業者など、全ての部門が目的を理解した上で、連携し、かつレベルをアップして機能しなければ有効な結果が得られないという当たり前のことでした。浜田医療センターの理念は、「医療を通じて”地域で生きる”を支援する」ですが、これは即ち、「地域の住民の皆様が生きていくのを、病院としての機能を存分に発揮して、一つの浜田医療センターチームとして支える」ということです。コロナ禍を通して、改めてこの理念の大切さと、それを達成するためには何が必要なのかを学ばせていただいたのでした。

浜田医療圏の現状としては、人口減少の持続(年間約900人)、高齢化率(約37%)の上昇傾向の持続、医療の圏域内完結率84.5%などの状態があります。このような中にあって、重度の要介護状態になっても圏域内の病院、診療所、様々な医療系施設、福祉系施設、サービスなどが連携して、その圏域内でその人らしい営みを続けることができるような体系として、地域包括ケアシステムの構築が求められています。そのためには、圏域内の医療資源を適正に配置することが必要であり地域医療構想として行政と連携しながら計画が進んでいます。その中における浜田医療センターの役割は、やはり浜田医療圏の急性期医療の砦であるということです。当院がその役割をしっかりと担うことができるよう、各職員の能力の維持・向上、医療資源と人材の適正化、経営の適正化に取り組んでいきます。また、病院としての役割を遂行していくためには、職員一人一人がやりがいを実感できることと、心身の健康を維持できることが何よりも大切です。そのために職員の働き方改革を丁寧に進めていきます。

浜田医療センターが、「医療を通じて”地域で生きる”を支援する」ための事業を継続することができるように、私達職員一人一人努力してまいります。地域の皆様から、今後とも暖かいご支援を継続いただきますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。