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ごあいさつ

院長

院長 飯田博

令和2年4月1日より石黒眞吾前院長の後任となりました。平成23年4月に石黒前院長が就任され、同時期に私は副院長を拝命し、以後9年間一緒に病院運営に携わってきました。これまでを振り返ると、副院長は院内の殆どの委員会に名前が挙がっており、また病院の医療安全に関連して、患者さんのご家族(ご遺族)と面談する機会もあり、いろいろな面で勉強させていただきました。職員を守りながら、一方で相手の気持ちを思いやりながら、丁寧に隠さず正確に説明していくことが肝要であると熟々感じました。これから院長になってもこの点は肝に銘じて行きたいと思っています。

私は、医療は地域のインフラと考えており、社会生活を営む上で医療は欠かすことはできない部門と思います。当院の基本理念は、「医療を通じて“地域で生きる”を支援する」です。当院は浜田医療圏域において高度急性期医療を提供している島根県西部の中核病院であるとともに、地域住民の皆様の多様な要望にも対応していかなければならないと考えています。

現在地域医療構想が進み、圏域ごとに地域包括ケアシステムの構築が急がれています。各病院はその中での役割を明確にし、全体として地域住民の皆様に質の高い医療サービスを提供できるように求められています。浜田医療圏域は既に高齢化率は35%を超えていますが、高齢化が進むにつれて、完全な治癒や回復が望めない患者さんの割合は多くなる一方です。そのような状況下では、地域の実情を理解し、個々の患者さんが満足できるような医療サービスを提供しなければならないと考えています。疾病治療がゴールではなく、一定の疾病や機能障害を抱えた患者さんがいかにして地域の中で平穏に暮らしていけるようにするかを調整することが目標となってきます。

「治す医療」には質の向上が求められ、「支える医療」には病院・介護・在宅を担う多職種が連携しながら患者の価値観を共有することが必要です。

患者さんが「地域で生きる」ことを全てにおいて支援できるわけではありませんが、地域包括ケアシステムの中において医療のあり方は変化していかなくてはならないと考えています。この理念をもって地域に貢献できる病院にしていきたいと思います。

これからの問題点として、昨今の過労死の問題から医師の働き方改革があります。これまで多くの患者さんを献身的に治療してきた中堅以上の医師の意識改革をしないといけないと考えています。そして若い世代で3割を占める女性医師が活躍できる環境を整えて行かなければなりません。

コロナ禍で船出をした病院運営ですが、これから地域包括ケアシステムの構築をしながら、また働き方改革を見据えながら、地域に必要とされる病院となるように、地域医療に取り組んでいく所存です。これからもご支援いただきますように宜しくお願いいたします。