呼吸サポートチーム(RST)このページを印刷する - 呼吸サポートチーム(RST)

当院で、呼吸サポートチーム(以後RSTとする)を立ち上げ、入院患者に対して安全で効果的な呼吸療法について助言並びに呼吸管理を行い、治療効果を高め入院期間の短縮を図るとともに、RST活動を通して本院の医療の質の向上に努めることを目的とし活動を行っています。RSTは医師(呼吸器内科、腎臓内科、救急科、麻酔科)、看護師(診療看護師、集中ケア認定看護師、救急看護認定看護師)、リハビリ、臨床工学技士、専門職で構成しています。

※RST=Respiratory Support Team

【RST の活動について】

STの活動として、1.人工呼吸器からの早期離脱をはかるために、毎週1回人工呼吸器装着中の患者をラウンド、2.人工呼吸器に関する研修の開催があります。

1.人工呼吸器装着中の患者のラウンドの実施

R元年度は61名の人工呼吸器装着中の患者に介入を行いました。人工呼吸器装着の理由としては、呼吸状態の悪化によるものが49%、手術によるものが32%と多くを占めていました(図1)。人工呼吸器離脱時の状況としては、呼吸状態の改善により離脱によるものが74%、死亡が22%、他院への転院が4%という内訳でした(図2)。今後も人工呼吸器から早期離脱できるように介入を行っていきたいと思います。

図1.離脱時の状況・図2.呼吸器装着理由

2.人工呼吸器に関する研修の実施

RSTでは毎年人工呼吸器に関する研修を開催し、県内より多くの看護師の方の参加をいただいています。研修の内容としては、呼吸器系のフィジカルアセスメント、人工呼吸器の基礎知識、人工呼吸器装着体験などを実施しています。その他にも、院内看護師を対象としてNPPVマスクの勉強会や酸素療法に関する勉強会などを企画運営しています。
院内看護師が人工呼吸器に関する知識・技術の向上のために引き続き活動を行っていきたいと思います。