令和4年度 浜田医療センター 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 334 65 98 148 176 368 733 1532 1360 615
浜田医療センターは、島根県西部で唯一の救命救急センターを備えた急性期総合病院です。
令和4年度は、6267名の入院診療を行いました。患者さんの平均年齢は、66.2歳(男性67.4歳、女性65.0歳)でした。
当院では、幅広い年齢層の患者さんの入院診療を行っていますが、70歳以上が全体の60%と半数以上を占めています。一方で、地域の小児科入院を含む周産期医療も担っており、20~30代の女性や10歳未満の小児の入院も多いことが特徴といえます。

以下に示すデータは、厚生労働省の病院指標データ公表ルールに基づいて集計したものです。
各項目の患者数は、一般病棟に入院された方のみで、保険外診療を含む診療行為を行ったものは除外して集計しておりますので、当院のすべての入院患者のデータではありません。
当院は、島根県より感染症指定医療機関に指定され、多くの新型コロナウイルス感染症の入院診療も行いましたが、データ公表ルールにより集計対象外となっておりますので、掲載されている患者数には含まれておりません。
また、患者数が10名未満の項目に関しても、公表を控えておりますのでご了承ください。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 29 27.34 13.61 24.14 85.48
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 26 32.77 21.11 23.08 85.73
080010xxxx0xxx 膿皮症 手術・処置等1なし 11 25.64 24.75 0.00 78.45
100393xx99xxxx その他の体液・電解質・酸塩基平衡障害 手術なし 14.28
130030xx99x4xx 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等24あり 10.00
当院の診療科ごとに、患者数が多かった診断群分類の上位5位までを公表しています。
診断群分類(DPC)とは、傷病名・手術・処置・重症度・年齢などの診療情報を細分化し、コード化して分類したものです。

内科は、診断のついていない発熱、痛み、体重減少、倦怠感、浮腫などの様々な内科系疾患について、各診療科と協力しながら診療を行っています。
令和4年度は、急性腎盂腎炎などの尿路感染症や誤嚥性肺炎で入院される方が多くいらっしゃいました。また顔面や四肢などに起こる細菌感染症である蜂窩織炎や低ナトリウム血症、悪性リンパ腫の化学療法の入院治療も行っています。
他の診療科より患者さんの平均年齢が高く、平均在院日数も全国平均より長めになっています。
ご高齢の方は、食べ物を飲み込む力が低下していたり、別の疾患の治療も行っている方も多くいらっしゃいます。在宅や介護施設への退院が難しい場合は、地域の病院に転院して治療を受けていただけるよう連携体制を整えています。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140010x199x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(2500g以上) 手術なし 手術・処置等2なし 101 6.23 6.13 0.00 0.00
080270xxxx1xxx 食物アレルギー 手術・処置等1あり 23 1.09 2.09 0.00 4.61
040090xxxxxxxx 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 20 3.1 5.89 0.00 1.00
140010x199x1xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(2500g以上) 手術なし 手術・処置等21あり 19 10.79 10.26 0.00 0.00
150040xxxxx0xx 熱性けいれん 手術・処置等2なし 17 3.88 3.64 0.00 1.59
小児科入院で最も多かったのは、お母さんの妊娠中や分娩時に何らかの影響を受け、生まれてすぐ全身状態の管理が必要となる新生児の入院でした。
新生児で重症化した場合は、県内の小児集中治療室がある病院と連携し転院ができる体制を整えています。
令和4年度は、食物アレルギーの確定診断や、治療状況を確認するための負荷試験を行うことを目的とした検査入院が前年度から大きく増加しました。
また、急性気管支炎や熱性けいれんなどの入院管理も多く行っています。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 75 6.19 4.59 1.33 70.45
060335xx02000x 胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 42 11.76 6.93 4.76 70.86
060035xx010x0x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1なし 定義副傷病なし 41 15.80 15.40 0.00 73.49
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 32 7.09 9.00 0.00 71.50
060330xx02xxxx 胆嚢疾患(胆嚢結石など) 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 31 8.06 6.07 0.00 70.32
外科の上位3位までと、5位の胆嚢結石の手術入院は令和3年度と同じでした。
4位の腸閉塞は、種々の原因により腸管内が閉塞して、腹痛や嘔吐などの症状を引き起こす疾患です。多くは輸液投与などの保存的加療で軽快し退院されます。繰り返す場合は手術が必要になります。手術は身体への侵襲が少ない腹腔鏡を使用した手術を勧めています。
手術入院以外では、悪性腫瘍の化学療法や病状の進行に応じた緩和治療なども行っています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 174 24.34 26.42 30.46 87.06
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 35 22.11 22.44 0.00 76.43
160760xx97xx0x 前腕の骨折 手術あり 定義副傷病なし 32 6.03 4.86 0.00 60.06
07040xxx01xxxx 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 23 25.13 20.14 0.00 72.78
160720xx01xxxx 肩関節周辺の骨折・脱臼 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿等 17 10.06 14.17 17.65 76.88
整形外科は、ご高齢の方の転倒による大腿骨骨折、前腕の骨折、肘関節の骨折による手術入院が多くなっています。
骨折のほかにも、変形性膝関節症や変形性股関節症に対しての人工関節置換術も多く行っています。
当院は回復期リハビリテーション病棟があり、手術後は在宅復帰に向けて積極的にリハビリテーションを実施しています。また、地域の医療機関と連携して、手術後のリハビリテーションを自宅に近い医療機関へ転院して行っていただけるような体制も整えています。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 49 11.98 10.14 10.20 81.06
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 46 27.91 15.97 21.74 68.41
010060x2990201 脳梗塞(脳卒中発症3日以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等22あり 定義副傷病なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 13 25.08 16.01 7.69 71.92
010030xx9910xx 未破裂脳動脈瘤 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 12 3.75 2.95 0.00 67.92
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 12 7.25 8.54 8.33 49.50
島根県西部地域で唯一の24時間救急対応可能な脳神経外科として、あらゆる脳神経外科疾患の診療を行っています。
最も多かったのは、ご高齢の方の転倒による頭部外傷などから発症する、慢性硬膜下血腫の手術入院でした。
次に多かったのは脳梗塞の入院です。脳梗塞は、発症時期や意識障害、合併症、手術などの診療内容によって診断群分類コードが細かく分かれています。
そのほか、脳動脈瘤の検査入院、脳震盪や頭蓋内損傷で手術を実施せず、保存的な入院加療を行った症例も多くありました。
脳血管疾患は、急性期治療後、早期にリハビリテーションを開始しますが、機能回復までに長期的なリハビリテーションや療養が必要となります。在宅復帰が困難であったり、患者さんのご自宅に近い医療機関での治療を希望される場合は、転院して治療を受けていただけるよう連携を図っています。
呼吸器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx97x00x 肺の悪性腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 33 11.24 10.06 0.00 72.85
040200xx01x00x 気胸 肺切除術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 9.68
040150xx97x00x 肺・縦隔の感染、膿瘍形成 手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 28.63
160450xx99x00x 肺・胸部気管・気管支損傷 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 9.58
160450xx99x10x 肺・胸部気管・気管支損傷 手術なし 手術・処置等2あり 定義副傷病なし 10.83
呼吸器外科は、肺の悪性腫瘍や気胸(肺の一部に小さな穴が開き、そこから空気が漏れることにより、肺全体がしぼんでしまう病気。胸の痛み、息苦しさや咳などの症状を伴う。)に対する入院治療を多く行いました。
令和4年度より入院治療計画をスケジュール化した患者用パスを導入し、肺の悪性腫瘍手術の平均在院日数は、令和3年度の15.91日から令和4年度は11.24日となり、入院期間の短縮化や医療の標準化に繋げています。
呼吸器系疾患は呼吸器内科で検査を行い、病気の状態を確認した後、手術を要する場合には呼吸器外科へ紹介となり、手術入院を行います。このように2つの診療科で連携を図りながら治療にあたっています。
心臓血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 28 4.93 7.59 0.00 72.89
050180xx02xxxx 静脈・リンパ管疾患 下肢静脈瘤手術等 24 2.88 2.66 4.17 70.33
050170xx03000x 閉塞性動脈疾患 動脈塞栓除去術 その他のもの(観血的なもの)等 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 10 9.50 5.18 0.00 77.30
050163xx03x0xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術 手術・処置等2なし 10.62
050161xx9900xx 大動脈解離 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 16.55
心臓血管外科では、腎臓内科で慢性腎不全と診断され、血液透析療法が必要な患者さんに対するシャント造設術を多く行いました。
このほか、下肢静脈瘤(下肢の静脈内を流れる血液が逆流することで、血液が停滞し、血管が浮き出て目立つようになる病気)や下肢閉塞性動脈硬化症(下肢の動脈が狭窄・閉塞しているために下肢への血流が低下する病気)に対する入院手術、さらに、緊急性の高い大動脈瘤(心臓から始まる全身に血液を送る大動脈が拡大し、破裂の恐れを呈する病気)に対するステントグラフト内挿術や開心術も行っています。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120140xxxxxxxx 流産 44 1.07 2.45 0.00 34.02
120150xx99xx0x 妊娠早期の出血 手術なし 定義副傷病なし 13 7.38 9.86 0.00 30.38
120170x099xxxx 早産、切迫早産(妊娠週数34週以上) 手術なし 13 4.46 7.23 0.00 28.88
120165xx99xxxx 妊娠合併症等 手術なし 12 13.42 10.62 0.00 31.08
120170x199xxxx 早産、切迫早産(妊娠週数34週未満) 手術なし 10 23.70 20.78 10.0 28.25
産婦人科で最も多かったのは、自然流産の入院でした。
妊婦健診を行う医療機関や分娩を取り扱う医療機関が減少しているため、妊娠期間中の切迫流産や切迫早産の入院管理が増加しています。
5位圏外ですが、婦人科系疾患では子宮筋腫や子宮脱、子宮の悪性腫瘍に対する手術入院を行いました。手術目的での入院は、治療計画をスケジュール化した患者用パスを使用して入院管理を行っています。
なお、自然分娩や帝王切開による分娩は、保険外診療が含まれるため、病院指標データからは除外しています。令和4年度に当院で出産された方は306名で、前年度の343名から減少しました。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術あり 片眼 64 3.00 2.63 0.00 76.03
020110xx97xxx1 白内障、水晶体の疾患 手術あり 両眼 4.67
020150xx97xxxx 斜視(外傷性・癒着性を除く。) 手術あり 3.11
眼科は、主に白内障に対する手術入院を行いました。地域の医療機関からの紹介も多く、2泊3日の手術入院を行っています。
そのほかに、斜視に対する手術入院も行いました。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080007xx010xxx 皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等 手術・処置等1なし 15 2.33 3.94 0.00 62.93
080190xxxxxxxx 脱毛症 10 3.00 3.34 0.00 46.20
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2なし 7.29
180060xx97xxxx その他の新生物 手術あり 5.96
080010xxxx0xxx 膿皮症 手術・処置等1なし 13.50
皮膚科は、可能であれば手術も外来で行っています。令和4年度は皮膚腫瘍の手術入院や脱毛症の治療入院を多く行いました。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 90 2.01 2.45 0.00 72.81
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2なし 36 7.42 6.85 0.00 80.58
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 33 24.15 13.61 12.12 81.24
11012xxx03xxxx 上部尿路疾患 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) 23 2.04 2.49 0.00 63.74
110070xx03x20x 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等22あり 定義副傷病なし 20 7.50 6.66 0.00 71.85
健診などの血液検査で、前立腺腫瘍マーカー(PSA)が高い方は前立腺癌の可能性があり、前立腺生検による詳しい検査が必要となります。泌尿器科では、この検査入院を最も多く行いました。
さらに、膀胱腫瘍に対する入院手術も多く行っています。手術は内視鏡的に切除する治療法であり、身体的負担が少ないことが特徴です。
このほか、尿路感染症に対する抗生剤治療、尿管結石や腎結石に対する手術療法も行いました。
泌尿器科の手術や検査での入院には、入院治療計画をスケジュール化した患者用パスを使用して、入院期間の短縮化や医療の標準化を目指しています。
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx99200x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等12あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 50 2.50 3.05 0.00 75.40
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 47 33.13 21.11 23.40 85.36
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし 45 9.64 8.60 0.00 71.11
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 手術・処置等2なし 26 24.04 18.57 7.69 81.35
040110xxxxx3xx 間質性肺炎 手術・処置等23あり 18 27.50 26.18 5.56 82.17
呼吸器内科では、肺や気管支、肺まわりの胸膜など呼吸に関わる臓器の診療を行っています。当院は島根県西部で唯一の日本呼吸器学会認定施設です。
最も多かったのは、前年度と同じく、肺癌の確定診断を行うために、気管支鏡等を使用して細胞や組織を調べることを目的とした検査入院でした。
次に、ご高齢者の方に多い誤嚥性肺炎の治療、肺癌の化学療法を行うための入院診療を多く行いました。
また、炎症のために肺が線維化して硬くなり、咳や酸素欠乏による息切れが生じる間質性肺炎の入院診療も行っています。
呼吸器系疾患はご高齢の方が多く、感染症などを合併して重症化することもあり、入院が長期化する傾向にあります。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1,2あり 手術・処置等2なし 82 2.51 4.26 0.00 73.33
050070xx01x0xx 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2なし 73 3.27 4.65 0.00 70.23
050210xx97000x 徐脈性不整脈 手術あり 手術・処置等1なし、1,3あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 58 8.79 9.89 0.00 83.59
050130xx9900x0 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 他の病院・診療所の病棟からの転院以外 57 18.81 17.54 7.02 90.12
050030xx97000x 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、再発性心筋梗塞 その他の手術あり 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 30 10.73 11.59 0.00 73.47
循環器内科は、狭心症や心筋梗塞に対するカテーテル治療を多く行いました。
カテーテル治療とは、カテーテルと呼ばれる細長い管を心臓の中に挿入して心臓の血管の狭窄部分を拡張する治療法です。狭心症や心筋梗塞の治療には、薬物療法・カテーテル治療・外科的手術があります。カテーテル治療は薬物療法に比べ確実な効果が得られ、外科的手術と比べると傷口がほとんどなく、体への負担が少ないため、回復が早く、短期間の入院で済むのが大きなメリットです。
このほか、心房細動や完全房室ブロックなどに対する手術療法や心不全に対する薬物療法も多く行いました。
入院管理には、入院治療計画をスケジュール化した患者用パスを使用して、入院期間の短縮化や医療の標準化に繋げています。
腎臓内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110270xx99x0xx 急速進行性腎炎症候群 手術なし 手術・処置等2なし 20 3.45 15.55 0.00 56.95
070560xx99x00x 重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 17 4.65 14.67 0.00 57.82
110280xx9900xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 16 15.88 11.77 12.50 69.56
050130xx9900x0 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 他の病院・診療所の病棟からの転院以外 17.54
180040xx97x1xx 手術・処置等の合併症 手術あり 手術・処置等21あり 34.00
当院は島根県西部で腎臓内科医が在籍している唯一の総合病院です。
急性および慢性糸球体腎炎やネフローゼ症候群など、様々な腎疾患の確定診断には、経皮的腎生検を行っています。令和4年度に最も多かったのは、この検査目的の入院でした。
次に多かったのは、自己免疫疾患に対してステロイドパルス療法を行う入院でした。
このほか、透析シャント狭窄・閉塞に対する経皮的シャント拡張術・血栓除去術を行うための手術入院も行っています。
当院では、初期の腎障害から透析が必要な末期腎不全まで対応しており、透析導入時のシャント作成については、心臓血管外科と連携して手術を行っています。
地域の医療機関で入院中の患者さんが、透析導入や透析シャントトラブルに対する治療が必要な場合は、当院に転院していただいて手術を行っています。治療後は再度地域の医療機関へ戻られることが多く、慢性腎不全での入院は転院率が高くなっています。
また、誤嚥性肺炎などの腎疾患以外で入院された方で、腎機能の継続した管理が必要な場合の入院管理も行っています。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 85 8.53 8.94 5.88 79.07
060020xx04xxxx 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 50 8.30 7.76 2.00 74.78
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 30 4.43 2.64 0.00 66.10
060140xx97x0xx 胃十二指腸潰瘍、胃憩室症、幽門狭窄(穿孔を伴わないもの) その他の手術あり 手術・処置等2なし 27 11.41 10.88 0.00 75.30
060050xx99000x 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 24 12.33 8.28 4.17 72.83
消化器内科では、胆管結石・胆管炎などの胆管疾患、胃の悪性腫瘍、大腸ポリープなどの良性腫瘍に対する内視鏡的治療を行うための入院を多く行いました。
胃や腸からの出血に対して緊急で内視鏡治療が必要な場合でも対応できる体制を整えています。
地域の医療機関からの紹介も多く、大腸、肝臓・膵臓等消化器系の悪性腫瘍治療を外科と連携して行っています。
内分泌・代謝内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 17 20.76 13.61 11.76 83.06
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 11 43.00 21.11 36.36 87.91
10007xxxxxx1xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等21あり 14.28
100380xxxxxxxx 体液量減少症 11.15
100393xx99xxxx その他の体液・電解質・酸塩基平衡障害 手術なし 10.58
内分泌・代謝内科は、内分泌臓器である甲状腺、副腎、下垂体の疾患などの内分泌疾患や、脂質異常症、骨代謝異常などの代謝疾患を中心に診療を行っています。このほか、感染症などの内科系疾患についても、内科(総合診療科)と連携しながら入院診療を行っています。
令和4年度は急性腎盂腎炎などの尿路感染症や誤嚥性肺炎の入院が多くありました。2型糖尿病の治療や教育入院、脱水症、低ナトリウム血症などの入院治療も行いました。
また、別疾患の治療のために入院された患者さんの中には、継続して糖尿病治療が必要な方もおられます。他診療科と連携しながら入院管理を行っています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 63 10 21 17 1 8
大腸癌 32 13 37 34 30 1 8
乳癌 15 18 20 1 8
肺癌 58 15 32 30 31 1 8
肝癌 10 40 1 8
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
癌の進行度を判定する基準として国際的に活用されている分類法の「UICC病期分類」を用いて、代表的な5つの癌の初回治療開始前の進行状況をⅠ~ⅣまでのStageごとに患者数を集計しています。
「初発」とは当院において癌の診断をした場合、あるいは当院において手術や化学療法などの初回治療を実施した場合を指し、「再発」とは当院、他院を問わず初回治療が完了した後、再発や転移をきたした場合を指します。

〈胃癌〉
胃癌患者さんのうち、54%の方がStageⅠに該当しており、内視鏡治療による切除を多く行っています。お腹を開くことなく、病変部だけを取り除くので、外科手術に比べて体への負担が少なく、治療後の食生活に影響が少ない治療法です。
癌の進行状況によっては、外科手術が必要になりますが、腹腔鏡手術を積極的に行っています。腹腔鏡手術は傷が小さくすみ、術後の痛みが少なく、お腹の中の他の臓器に与える影響が少ないために術後の回復が早い治療法です。

〈大腸癌〉
5大癌の中で、当院において最も多く入院診療を行ったのが大腸癌です。
胃や大腸は癌の深さの程度によって「早期癌」と「進行癌」に区別されます。胃癌と比べて、大腸癌はStageにばらつきがあります。癌の病状と患者さんの身体的負担を考慮した上で、治療法が選択されます。
胃癌と同様、外科手術が必要となった患者さんに対しては、腹腔鏡手術を積極的に行っています。

〈乳癌〉
乳腺科は週に2日、他施設の医師が外来診療を行っています。
また、乳癌の治療は外科入院となりますので、乳腺科と外科で連携をとりながら診断・治療にあたっています。
乳癌の治療法は、手術・放射線治療・薬物療法(内分泌療法、化学療法、分子標的治療など)があり、それぞれの治療を単独で行う場合と、複数の治療を組み合わせる場合があります。

〈肺癌〉
呼吸器内科と呼吸器外科で連携をとりながら検査・治療にあたっています。
まず、呼吸器内科で気管支鏡検査を行います。気管支鏡で気管や気管支内を観察し、肺の病変部の細胞や組織の一部を採取したり、生理食塩水で肺の中を洗い細胞を回収したりして、癌などの病気の診断を行います。
その後、手術が必要と判断された場合には、呼吸器外科へ紹介となります。手術は胸腔鏡手術を積極的に行っています。胸腔鏡手術の最大のメリットは、創が小さいことです。また、術後の痛みも少なく、回復も早いため、入院期間が短いのも特徴です。

〈肝癌〉
肝癌は、ラジオ波焼灼療法(皮膚の上から癌に直接針を刺して電流を流し、その熱で癌を死滅させる治療法)や選択的動脈化学塞栓術(癌に栄養を送る血管内に抗癌剤と血管を塞ぐ物質を投与して、血流を止め、癌を死滅させる治療法)を多く行っています。
また、肝癌は他の癌と比べて再発の可能性が高い癌であり、慢性肝炎や肝硬変といった癌になりうる病態が改善されない限り再発を繰り返します。当院では再発症例に対しても入院治療を行っているため、再発患者数が多くなっています。

当院は健診センターが併設されており、人間ドックやマンモグラフィなどを行っています。健診の結果、精密検査や治療が必要な場合には、速やかに外来診療を受けていただける体制もとっており、早期発見・早期治療へと繋げています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 12.25 60.75
中等症 19.44 79.33
重症 20.13 85.88
超重症 9.50 94.00
不明
「市中肺炎」とは、日常生活の中で細菌やウイルスなどに感染することで発症します。入院中に発症した「院内肺炎」や「誤嚥性肺炎」は患者数に含まれていません。
15歳以上の市中肺炎を入院時の年齢・血液検査数値・意識状態・血圧などの項目を元に重症度を示しています。
令和4年度は、当該疾患での入院患者が少なく、詳細データは患者数が10名未満のため掲載していません。
肺炎は、ご高齢の方ほど重症化する傾向にあります。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 180 38.56 76.47 30.32
その他
脳梗塞は年々患者さんが増加しており、令和4年度は約190名の入院がありました。男女比では、男性55%、女性45%とやや男性が多くなっています。
脳梗塞は「発症から3日以内」の症例が96%を占めており、適応がある場合には、血栓回収術や血栓溶解療法(rt-PA(アルテプラーゼ)療法)などの急性期治療を行っています。
脳梗塞により引き起こされる麻痺や構音障害など、様々な症状の機能回復を図るため、入院後早期にリハビリテーションを実施して在宅復帰できるよう入院管理を行っています。また、長期間リハビリテーションを必要とする方には、回復期リハビリテーション病棟に転棟して継続的に実施したり、地域の病院に転院してリハビリテーションを行えるような連携体制を整えています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 78 1.23 7.90 2.56 70.79
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 42 2.57 16.60 2.38 73.86
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 40 1.00 4.60 2.50 67.55
K6335 鼠径ヘルニア手術 37 0.89 3.65 0.00 70.08
K6113 抗悪性腫瘍剤動脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) 32 2.34 2.78 3.13 69.28
外科で行った手術の1位、2位は令和3年度と同じです。
悪性腫瘍などの手術は、開腹手術より身体への負担が少なく、術後の回復が早い腹腔鏡手術を積極的に行っています。鼠径ヘルニアに対する手術も半数以上は腹腔鏡手術で行いました。
当院は地域のがん診療連携病院であり、抗悪性腫瘍剤治療を行っています。5位は抗悪性腫瘍剤を局所に持続的に注入するためのチューブやカテーテルを設置する手術です。
ほとんどの手術入院は、入院治療計画をスケジュール化した患者用パスを使用して入院管理を行っており、医療の標準化を進めています。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿 152 0.88 20.01 24.34 86.34
K0821 人工関節置換術 肩、股、膝 58 1.09 21.45 0.00 75.16
K0811 人工骨頭挿入術 肩、股 51 1.35 25.18 39.22 83.67
K0462 骨折観血的手術 前腕、下腿、手舟状骨 28 1.79 8.25 3.57 64.32
K142-8 顕微鏡下腰部脊柱管拡大減圧術 19 1.05 10.16 0.00 70.84
整形外科では、大腿骨や上腕骨の骨折に対しての骨接合術を多く行いました。骨折観血的手術は、令和4年度に当院が実施した手術で最も多い手術です。
骨折の整復には、固定具で固定したり、股関節に近い部分には人工骨頭を挿入して整復を行います。
加齢などから膝の軟骨がすり減り、膝に強い痛みを生じる変形性膝関節症や、軟骨の消耗などにより骨盤が変形して痛みや体動困難が生じる変形性股関節症に対しての人工関節置換術も行っています。
また、脊柱管狭窄症や腰椎椎間板ヘルニアなどの脊椎疾患に対しては、手術用顕微鏡を用いた低侵襲な手術を行っています。手術は、ほとんど入院後2日以内に行いますが、在宅復帰に向けてのリハビリテーション実施の期間が含まれるため、平均術後日数は20日前後となっています。
当院は近隣の医療機関からの紹介で手術を実施し、紹介元の医療機関で手術後の入院管理を行っていただけるような連携体制も整えたことにより、前年度から手術件数が増加しました。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 41 0.78 11.98 14.63 80.71
K178-4 経皮的脳血栓回収術 28 0.00 49.21 39.29 82.00
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) 11 0.64 54.73 27.27 69.18
K609-2 経皮的頸動脈ステント留置術
K1642 頭蓋内血腫除去術(開頭)(硬膜下)
脳神経外科の当院の手術件数は、年々増加しています。最も多かった手術は、頭部外傷などにより硬膜下にできた血腫を取り除く慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術です。次に多かった手術は、脳梗塞の一つである心原性脳塞栓症に対して行った経皮的脳血栓回収術で、令和4年度は前年度の25件から28件へと増加しました。
また、くも膜下出血や脳動脈瘤に対して行う脳動脈瘤頸部クリッピング術や、脳梗塞や頸動脈狭窄症に対して行う経皮的頸動脈ステント留置術、急性硬膜下血腫に対する頭蓋内血腫除去術も行っています。
脳血管疾患は、自宅や介護施設への退院が困難な方も多く、療養型の病院へ転院して治療を継続されたり、他院から手術目的で紹介され、手術実施後に紹介元の病院へ戻られることも多いことから転院率が高くなっています。
呼吸器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K514-21 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(部分切除) 16 1.38 7.69 0.00 74.63
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超える) 13 1.00 12.23 0.00 71.31
K5131 胸腔鏡下肺切除術(肺嚢胞手術(楔状部分切除))
K514-22 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(区域切除)
K496-2 胸腔鏡下醸膿胸膜又は胸膜胼胝切除術
呼吸器外科は、肺癌に対する悪性腫瘍手術を最も多く行いました。肺癌の手術は、癌の病状と患者さんの身体的負担を考慮した上で、切除する範囲(肺葉切除、区域切除、部分切除)が決まります。
また手術方法は、開胸術と胸腔鏡という内視鏡を使用する胸腔鏡手術がありますが、当院では胸腔鏡手術を積極的に行っています。胸腔鏡手術は開胸術と比べて傷が小さく、痛みが軽いため、術後の回復も早く、患者さんの身体への負担が非常に少ない手術方法です。
このほかに、気胸や膿胸の手術療法も行っています。
心臓血管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6121イ 末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)(単純) 28 1.25 2.43 3.57 73.61
K617-4 下肢静脈瘤血管内焼灼術 21 0.76 1.10 4.76 71.67
K5551 弁置換術(1弁)
K6145 血管移植術、バイパス移植術(下腿、足部動脈)
K6082 動脈塞栓除去術(その他)(観血的)
心臓血管外科は、透析療法が必要な患者さんに対する内シャント設置術を最も多く行いました。
このほか、下肢静脈瘤に対するカテーテル焼灼術、急性動脈閉塞症に対する血栓除去術、閉塞性動脈硬化症に対するバイパス手術など末梢血管疾患に対する入院手術も多く行いました。
また、狭心症に対するバイパス手術や、心臓弁膜症に対する弁置換術、さらに大動脈解離及び大動脈瘤に対する大動脈瘤切除術やステントグラフト内挿術など、緊急性の高い手術も行っています。
産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K9091イ 流産手術(妊娠11週まで)(手動真空吸引法) 41 0.00 0.05 0.00 33.85
K877 子宮全摘術 14 1.07 7.00 0.00 54.14
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡)
K8654 子宮脱手術(膣壁形成手術及び子宮全摘術)(膣式、腹式)
K867 子宮頸部(膣部)切除術
産婦人科では、自然流産に対しての流産手術を最も多く行いました。
婦人科系疾患の手術では、子宮筋腫に対して行う子宮全摘術、卵巣腫瘍などに対して行う子宮附属器腫瘍摘出術や子宮脱に対して行う子宮脱手術などを実施しています。
子宮全摘術は、ほとんどが開腹手術で行っていますが、子宮附属器腫瘍摘出術では、多くが腹腔鏡下で行っています。
産婦人科での手術入院は、治療計画をスケジュール化した患者用パスを使用して入院管理を行っているため、入院期間の短縮化や医療の標準化に繋がっています。
なお、自然分娩や帝王切開による分娩は、保険外診療が含まれるため、病院指標データから除外しています。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他) 65 1.00 1.00 0.00 75.75
K2423 斜視手術(前転法と後転法)
白内障に対して行う水晶体再建術は、2泊3日の予定入院で行っており、あらかじめ治療計画をスケジュール化した患者用パスによる入院管理を行っています。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) 56 1.18 5.27 0.00 77.46
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 30 2.13 9.73 0.00 77.57
K768 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) 24 0.42 0.58 0.00 63.96
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) 13 3.62 7.23 0.00 67.54
K783-3 経尿道的尿管ステント抜去術 11 1.91 2.09 0.00 67.18
泌尿器科は、膀胱腫瘍に対する手術療法を最も多く行いました。手術は尿道から膀胱内に内視鏡を挿入し、腫瘍を電気メスで切除する治療法で、検査も兼ねて行います。
膀胱癌は、膀胱内の同一部位や膀胱内の他の部位に再発しやすいという特徴があり、複数回手術を受けられる患者さんもおられます。
また、尿管結石や尿管狭窄などによる水腎症があり、それが原因で疼痛や発熱がある場合に、対症療法としての尿管ステント留置術も多く行いました。尿管ステントは、数日~2週間留置した後、必ず抜去する必要がありますので、抜去術も入院手術で行っています。
このほか、尿路結石に対して体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(体外の装置を用いて尿路結石を細かく破砕し、破砕片が尿と一緒に自然排泄されるのを期待する治療法)や経尿道的尿路結石除去術(砕石装置に接続した管を直接結石に当てて砕石する治療法)も行っています。
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺、心外膜アプローチ) 65 1.00 1.48 0.00 70.31
K5463 経皮的冠動脈形成術(その他) 49 0.69 1.35 0.00 74.18
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極) 31 0.94 8.97 3.23 81.42
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 24 1.54 3.88 0.00 74.00
K597-2 ペースメーカー交換術 20 0.15 5.50 0.00 85.15
循環器内科は、不整脈に対する経皮的カテーテル心筋焼灼術を多く行いました。カテーテルを心臓の中に入れ、不整脈の原因となる箇所を焼灼し、不整脈が起きないようにする根治を目的とした治療法です。
また、狭心症や心筋梗塞に対するカテーテル治療も多く行っています。治療法は、冠動脈が狭窄や閉塞している部分を風船付きカテーテルを用いて広げて血液の流れをよくする「経皮的冠動脈形成術(風船治療)」や、ステントと呼ばれるチューブを冠動脈内に留置し、しっかりと拡張させる「経皮的冠動脈ステント留置術(ステント治療)」が多く行われています。
このほか、ペースメーカー(心臓に小さな電気刺激を与えることで心臓を規則正しく動かそうとする器械)の移植術や、ペースメーカーの電池が消耗した際の交換術も行っています。
腎臓内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K616-41 経皮的シャント拡張術・血栓除去術(初回) 18 1.11 5.94 11.11 75.5
K6121イ 末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)(単純) 11 10.73 15.64 0.00 72.55
K616-42 経皮的シャント拡張術・血栓除去術(1の実施後3月以内に実施)
K635-3 連続携行式腹膜灌流用カテーテル腹腔内留置術
K6082 動脈塞栓除去術(その他)(観血的)
腎臓内科では、慢性腎不全で透析中の患者さんのシャントトラブルなどに対する経皮的シャント拡張術や血栓除去術を最も多く行いました。また、慢性腎不全の患者さんに対して、透析導入に必要な末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)も多く行っています。
そのほかに、腹膜透析のためのカテーテル腹腔内留置術や透析シャントの血栓除去術も行いました。
慢性腎不全に対しては、腹膜透析、血液透析、腎移植などの治療法があります。必要に応じて他の診療科、医療機関と連携し、透析療法を含む腎代替療法を行っています。
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 62 3.24 9.89 8.06 78.00
K6532 内視鏡的胃・十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍胃粘膜下層剥離術) 49 0.84 6.53 0.00 74.43
K654 内視鏡的消化管止血術 36 0.39 8.97 0.00 74.17
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル未満) 33 4.09 3.18 3.03 70.58
K6871 内視鏡的乳頭切開術 乳頭括約筋切開のみのもの 30 0.87 6.97 3.33 77.07
消化器内科の上位5位までの手術は順位変動はあるものの、令和3年度と同じでした。
最も多かった内視鏡的胆道ステント留置術は、結石や腫瘍等で閉塞したり狭くなった胆管にステントという管を入れて拡張する手術です。胆道系疾患は繰り返し発症することが多く、1年間で複数回入院して治療を受ける患者さんもいらっしゃいます。
出血性胃潰瘍などに対する内視鏡的止血術と、大腸ポリープなど大腸の良性腫瘍切除術は、前年度から約10件増加しました。
内視鏡手術以外では、肝癌に対しての経皮的ラジオ波焼灼療法や、肝動脈を血管内塞栓剤で塞栓し、局所的に抗悪性腫瘍剤を投与する動脈化学塞栓術などの内科的治療も行っています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一
異なる
180010 敗血症 同一 28 0.52
異なる 15 0.28
180035 その他の真菌感染症 同一
異なる
180040 手術・処置等の合併症 同一 39 0.72
異なる
治療を行う上で、感染症などをきっかけに後発的に発症する疾患の代表的なものと患者数です。
入院契機が「同一」とは、入院のきっかけとなった疾患であることを示し、「異なる」とは、入院後に発症した疾患であることを示しています。

・播種性血管内凝固症候群は、重篤な感染症、悪性腫瘍などをきっかけに細い血管内に血栓ができることで凝固因子が不足し、出血を引き起こす生命に危険をもたらす疾患です。
・敗血症は、肺炎、腎盂腎炎などの感染症が重症化して起こる全身性の炎症疾患です。
・真菌症は、真菌が原因の感染症で、播種性血管内凝固症候群や敗血症と同様に重症化することが多い疾患です。
・手術・処置の合併症は、手術後の出血や創部の感染、透析シャントの狭窄や閉塞など、手術や処置のあとに発症した病態です。

令和3年度と比較すると、敗血症は、入院のきっかけとなった「同一」の比率が高くなり、入院後発症したことを示す「異なる」の比率が下がりました。ご高齢の方は、基礎疾患がある方が多く、入院時から重篤な状態の方が多くなっています。原因疾患・原因菌の確認を行い、早急に抗生剤投与等の治療を開始しています。
手術・処置の合併症がきっかけで入院された方の比率は、令和3年度と比較し下がりました。
更新履歴
R5.11.1