令和3年度 浜田医療センター 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 302 99 118 124 224 357 849 1581 1340 553
浜田医療センターは、島根県西部で唯一の救命救急センターを備えた急性期総合病院です。
令和3年度は、6360名の入院診療を行いました。患者さんの平均年齢は、65.3歳(男性65.4歳、女性65.3歳)でした。
当院では、幅広い年齢層の患者さんの入院診療を行っていますが、70歳以上が全体の55%と半数以上を占めています。一方で、小児科入院を含む地域の周産期医療も担っており、20~40歳代の女性や10歳未満の小児の入院も多いことが特徴といえます。

以下に示すデータは、厚生労働省の病院指標データ公表ルールに基づいて集計したものです。各項目の患者数は、一般病棟に入院された方のみで、保険外診療を含む診療行為を行ったものは除外して集計しておりますので、当院のすべての入院患者のデータではありません。
当院は、島根県より感染症指定医療機関に指定されており、多くの新型コロナウイルス感染症の入院診療も行っていますが、データ公表ルールにより集計対象外となっておりますので、掲載は行っていません。また、患者数が10名未満の項目に関しても、公表を控えておりますのでご了承ください。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 48 22.25 13.14 10.42 83.46
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 42 30.93 20.57 7.14 87.76
180010x0xxx0xx 敗血症(1歳以上)手術・処置等2なし 15 24.80 19.22 13.33 79.33
10007xxxxxx1xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)手術・処置等21あり 11 18.18 14.41 18.18 73.09
180030xxxxxx0x その他の感染症(真菌を除く。)定義副傷病なし 10 20.40 10.47 0.00 70.80
当院の診療科ごとに患者数が多かった診断群分類の上位5位までを公表しています。
診断群分類(DPC)とは、傷病名・手術・処置・重症度・年齢などの診療情報を細分化し、コード化して分類したものです。

内科では、診断のついていない発熱、痛み、体重減少、倦怠感、浮腫などの様々な内科系疾患について、各診療科と協力しながら診療を行っています。他の診療科に比べて患者さんの平均年齢が高くなっており、急性腎盂腎炎などの尿路感染症、誤嚥性肺炎、細菌感染症による敗血症の入院が多くありました。
高齢の患者さんが多い内科では、食べ物を飲み込む力が低下していたり、別の疾患の治療も行っている患者さんが多いため、平均在院日数が全国平均より長くなっています。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140010x199x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上)手術なし 手術・処置等2なし 98 5.24 6.13 1.02 0.00
040090xxxxxx0x 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他)定義副傷病なし 22 3.91 5.83 0.00 0.18
140010x299x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重1500g以上2500g未満)手術なし 手術・処置等2なし 19 15.32 11.01 0.00 0.00
030270xxxxxxxx 上気道炎 14 4.14 4.78 0.00 1.43
080270xxxx1xxx 食物アレルギー 手術・処置等1あり 12 1.17 2.13 0.00 3.92
小児科入院で最も多かったのは、お母さんの妊娠中や分娩時に何らかの影響を受け、生まれてすぐ全身状態の管理が必要となる新生児の入院でした。
新生児で重症化した場合は、県内の小児集中治療室がある病院に転院ができる体制を整えています。
また、食物アレルギーの診断と、アレルギーが治ったかどうかを確認するために行う負荷試験の入院も行っています。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上)ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 68 5.79 4.74 1.47 69.99
060035xx010x0x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1なし 定義副傷病なし 38 16.97 15.76 0.00 74.39
060335xx0200x 胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 35 9.37 7.11 0.00 70.97
060330xx02xxxx 胆嚢疾患(胆嚢結石など)腹腔鏡下胆嚢摘出術等 31 7.10 6.25 0.00 63.58
060020xx02xxxx 胃の悪性腫瘍 胃切除術 悪性腫瘍手術等 29 23.07 18.34 0.00 72.59
外科の上位3位までの診断群分類は、令和元年度、令和2年度と同じでした。悪性腫瘍手術を含め、体への侵襲が少ない腹腔鏡での手術を勧めています。開腹手術より手術創が小さく痛みが少ないため、術後の回復が早く身体への負担が少ない手術方法です。術後は在宅復帰へのリハビリ、栄養管理などの多職種によるチーム医療を推進しています。ほとんどの手術入院は、入院治療計画をスケジュール化した患者用パスを使用して医療の標準化を目指しています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人口骨頭挿入術 肩、股等 122 31.07 25.32 10.66 85.98
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。)人工関節再置換術等 32 30.38 23.02 0.00 78.72
160760xx97xx0x 前腕の骨折 手術あり 定義副傷病なし 32 6.34 4.99 3.13 63.81
070343xx97x0xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。)腰部骨盤、不安定椎 その他の手術あり 手術・処置等2なし 28 14.21 15.77 0.00 72.14
160740xx01xx0x 肘関節周辺の骨折・脱臼 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿等 定義副傷病なし 15 7.33 5.74 0.00 46.60
整形外科は、ご高齢の方による大腿骨骨折、前腕の骨折、肘関節の骨折による手術入院の比率が高くなっています。
骨折の他にも、変形性膝関節症に対しての人工関節置換術、腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症などの手術入院も多く行っています。
当院は、回復期リハビリテーション病棟があり、手術後は在宅復帰に向けて積極的にリハビリテーションを実施しています。そのため、リハビリ期間を含めた平均在院日数は全国平均と比べて長くなっています。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満)手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は2 38 23.79 15.63 7.89 74.71
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 38 9.42 9.78 10.53 77.03
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 18 6.33 8.30 5.56 62.78
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満)手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 15 43.87 18.90 13.33 74.53
010040x199x0xx 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10以上)手術なし 手術・処置等2なし 15 45.27 22.42 33.33 79.20
脳神経外科は、島根県西部地域で唯一の24時間救急対応可能な脳神経外科として、あらゆる脳神経外科疾患を扱っています。
最も患者数が多かったのは脳梗塞で、次に多かったのがご高齢の方の転倒により発症することが多い頭部外傷などによる硬膜下血腫でした。
非外傷性頭蓋内血種とは、一般的には脳内出血と言われています。
脳梗塞や脳内出血は、発症時期や意識障害、合併症、手術などの診療内容によって診断群分類コードが細かく分かれています。
脳血管疾患は、急性期治療後、早期にリハビリテーションを開始しますが、機能回復までに長期的なリハビリテーションや療養が必要となります。在宅復帰が困難であったり、患者さんのご自宅に近い医療機関での治療を希望される場合は、転院して治療を受けて頂けるように連携を図っています。
呼吸器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx97x00x 肺の悪性腫瘍 手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 34 15.91 10.47 0.00 74.38
040200xx01x00x 気胸 肺切除術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 10 12.80 9.86 0.00 31.30
040200xx99x00x 気胸 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 9.28
040200xx01x01x 気胸 肺切除術等 手術・処置等2なし 定義副傷病あり 23.12
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 手術・処置等2なし 18.91
呼吸器外科は、肺の悪性腫瘍や気胸(何らかの原因により肺に穴が空き、空気が胸腔内に漏れることで胸痛や呼吸困難を引き起こす病気)に対する入院治療を多く行いました。
これらの疾患の多くは、まず呼吸器内科で検査等を行い、病気の状態を確認します。その後、手術が必要と判断された場合には呼吸器外科で手術を行うなど、複数の診療科が連携をとりながら治療にあたっています。呼吸器疾患は高齢の患者さんも多く、平均在院日数は全国平均より長くなっています。
心臓血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050170xx03000x 閉塞性動脈疾患 動脈塞栓除去術 その他のもの(観血的なもの)等 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 19 7.68 5.32 10.53 80.58
050180xx02xxxx 静脈・リンパ管疾患 下肢静脈瘤手術等 16 2.06 2.75 0.0 70.50
110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 12 8.50 7.87 25.00 70.75
050161xx9900xx 解離性大動脈瘤 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 16.85
050163xx03x0xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術 手術・処置等2なし 11.06
心臓血管外科は、下肢閉塞性動脈硬化症(動脈硬化による動脈壁の肥厚で足の血管が狭くなったり、詰まることにより血流障害を引き起こす病気)や下肢静脈瘤(足の静脈が膨れてこぶの様になる病気)に対する入院手術を多く行いました。
下肢静脈瘤の入院管理は、治療計画をスケジュール化した患者用パスを使用して入院管理を行っており、在院日数は全国平均と比べると短くなっています。
さらに、緊急性が高く、命に関る重大な病気である大動脈瘤に対するステントグラフト内挿術も行っています。
このほか、透析治療を行うために必要な内シャントの作成手術を行うためのなどの入院を多く行いました。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120140xxxxxxxx 流産 26 1.15 2.44 0.00 31.54
120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 17 8.00 9.46 0.00 46.65
120090xx97xxxx 生殖器脱出症 手術あり 13 6.85 8.31 0.00 73.85
12002xxx02x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮頸部(膣部)切除術等 手術・処置等2なし 12 3.00 3.05 0.00 44.33
120170x199xxxx 早産、切迫早産(妊娠週数34週未満)手術なし 10 13.40 21.53 20.00 27.70
産婦人科で最も多かったのは自然流産の入院でした。
次に多かったのは、婦人科系疾患の子宮筋腫に対しての手術入院でした。子宮脱に対する手術入院や、子宮の悪性腫瘍に対する手術入院も行っています。
手術目的の入院は、治療計画をスケジュール化した患者用パスを使用して入院管理を行っており、在院日数は全国平均と比べると短くなっています。
浜田市内には、妊婦健診を行う医療機関が当院を含めて2施設しかないため、妊娠期間中の切迫流産や切迫早産の入院も多くなっています。
なお、自然分娩や帝王切開による分娩は、保険外診療が含まれるため、病院指標データから除外しています。令和3年度に当院で出産された方は、343名で、令和2年度の372名から減少しました。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術あり片眼 86 3.00 2.71 0.00 74.31
020110xx97xxx1 白内障、水晶体の疾患 手術あり両眼 4.83
020110xx99xxxx 白内障、水晶体の疾患 手術なし 2.61
020150xx97xxxx 斜視(外傷性・癒着性を除く。)手術あり 3.11
眼科は、主に白内障に対する手術入院を行っています。地域の医療機関からの紹介も多く、2泊3日の手術入院で行っています。
斜視に対する手術入院も行いました。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
161000x199x0xx 熱傷・科学熱傷・凍傷・電撃傷(Burn Index10未満)手術なし 手術・処置等2なし 12.25
070520xx99xxxx リンパ節、リンパ管の疾患 手術なし 8.63
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外)皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2なし 7.68
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 9.22
080080xxxxxx0x 痒疹、蕁麻疹 定義副傷病なし 4.78
皮膚科は外来診療が多く、可能であれば手術も外来で行っています。入院では熱傷、皮膚の悪性腫瘍、帯状疱疹などの診療を行いました。診断群分類ごとの詳細データは、患者数が10名未満のため掲載していません。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 87 2.23 2.50 0.00 71.80
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 36 18.31 13.14 0.00 79.36
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2なし 25 6.44 7.02 0.00 77.52
110060xx99x20x 腎盂・尿管の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等22あり 定義副傷病なし 22 5.36 9.69 0.00 77.00
110080xx9903xx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等23あり 22 10.86 12.66 0.00 74.09
泌尿器科は、前立腺癌が疑われる患者さんの検査入院を最も多く行いました。
入院期間は2日間で、検査は前立腺生検法(前立腺の組織の一部を針で取り、顕微鏡で前立腺に癌ができていないか確認する検査)を実施し、診断を確定させます。さらに、前立腺癌や腎盂・尿管癌に対する化学療法、膀胱癌に対する経尿道的手術など悪性腫瘍に対する内科的治療、外科的治療を行っています。
このほか、急性腎盂腎炎などの尿路感染症に対する抗生剤治療も多く行いました。
治療計画をスケジュール化した患者用パスを使用して入院管理を行っており、在院日数は全国平均と比べると短くなっています。
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
04000xx9910xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 67 3.54 3.30 2.99 73.12
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 37 27.30 20.57 24.32 89.05
040040xx9900xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 32 26.53 13.12 6.25 75.56
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし 28 5.46 9.07 0.00 71.00
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 手術・処置等2なし 20 23.15 18.42 0.00 81.45
呼吸器内科は肺や気管支、肺まわりの胸膜など呼吸にかかわる臓器の病気を治療している内科です。
当院の呼吸器内科は、島根県西部唯一の日本呼吸器学会認定施設として、良質な呼吸器医療を提供できるよう日々診療を行っています。
令和2年度と同じく、肺癌の確定診断のため、気管支鏡などにより細胞や組織を調べる検査入院を最も多く行いました。
次に、高齢者に多い誤嚥性肺炎、肺癌の化学療法を含めた内科的治療を多く行っています。
また、炎症のために肺が線維化して硬くなり、咳や酸素欠乏による息切れが生じる間質性肺炎の入院診療も行いました。
呼吸器内科は高齢の方が多く、感染症などを合併して重症化するこもあり、入院が長期化する傾向にあります。退院後の在宅管理や転院など、地域の医療機関と連携しながら治療を行っています。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1.2あり 手術・処置等2なし 97 2.53 4.36 0.00 72.27
050070xx01x0xx 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2なし 80 3.20 4.79 0.00 67.99
050130x9900xx 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 61 22.52 17.35 4.92 89.51
050050xx9910xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等11あり 手術・処置等2なし 59 2.36 3.06 1.69 73.92
050050xx9920xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等12あり 手術・処置等2なし 45 2.36 3.27 0.00 73.98
循環器内科は、心臓カテーテルによる検査や治療を多く実施しました。
心臓カテーテル検査とは、カテーテルと呼ばれる細長い管を心臓に血液を供給している冠動脈の入り口まで通し、冠動脈内に造影剤を流し込みX線撮影をします。血液の流れを確認することで、冠動脈の狭窄、閉塞部位そして狭窄の程度を正確に把握し、狭心症や心筋梗塞を確実に診断します。さらに、病変部への治療が必要と判断した場合には、心臓カテーテル治療を行います。カテーテルを使用することで、傷口がほとんどなく、体への負担が少ないため、回復が早く短期間の入院で済むのが大きなメリットです。また、患者さんの状態を確認しながら在宅復帰を目指してリハビリテーションも積極的に行っています。
あらかじめ治療計画をスケジュール化した患者用パスを使用して入院診療を行うことで、平均在院日数は全国平均より短くなっています。
腎臓内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110270xx99x0xx 急速進行性腎炎症候群 手術なし 手術・処置等2なし 41 3.98 15.53 0.00 63.44
180040xx97x1xx 手術・処置等の合併症 手術あり 手術・処置等21あり 23 6.57 32.50 21.74 70.09
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 11 13.09 13.14 0.00 81.73
110280xx9901xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等21あり 10 17.60 13.74 20.00 67.70
050130xx9900xx 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 17.35
当院は島根県西部で腎臓内科医が在籍している唯一の総合病院です。
前年度に引き続き、最も患者数が多かったのは、慢性糸球体腎炎やネフローゼ症候群などの腎疾患の確定診断を行うことを目的とした検査入院で、経皮的腎生検を行いました。
次に多かった疾患は、慢性腎不全の透析シャント狭窄や閉塞したときに行う経皮的シャント拡張術や血栓除去術での入院でした。
当院では、慢性腎臓病に関しては、初期の腎障害から透析導入などの末期腎不全まで対応しています。
地域の医療機関で入院中の患者さんが、慢性腎不全の透析導入や透析シャントトラブルのため、当院に転院して手術を受け、治療後に再度、地域の医療機関へ戻ることもあるため、転院率は他の診療科に比べ高くなっています。
また、心不全や肺炎などの腎疾患以外で入院された方で、腎機能の継続した管理が必要な場合は腎臓内科で入院管理を行っています。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 100 9.14 9.21 10.00 79.65
060020xx04xxxx 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 56 8.21 7.96 0.00 75.79
06007xxx9906xx 膵臓、脾臓の腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等26あり 30 5.47 5.44 0.00 67.17
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性を含む。)内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 25 4.04 2.65 4.00 68.36
060140xx97x0xx 胃十二指腸潰瘍、胃憩室症、幽門狭窄(穿孔を伴わないもの)その他の手術あり 手術・処置等2なし 20 9.55 10.84 5.00 70.20
消化器内科では、胆管結石・胆管炎などの胆道疾患、胃や大腸などの悪性腫瘍やポリープを切除するための内視鏡的治療の入院を多く行いました。これらの疾患は、地域の医療機関からの紹介も多く、緊急に治療が必要な場合でも速やかに対応できる体制を整えています。
胃、大腸、肝、膵臓など消化器系の悪性腫瘍に対する抗がん剤投与を行うための入院も外科と連携しながら行っています。
ご高齢の方で治療後に自宅への退院が難しい場合は、近隣の医療機関と連携しながら転院も含めて退院支援を行っています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 80 18 13 44 - 31 1 8
大腸癌 34 33 34 36 - 29 1 8
乳癌 - - - 13 - 25 1 8
肺癌 37 18 46 53 51 43 1 8
肝癌 - - - 12 - 24 1 8
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
癌の進行度を判定する基準として国際的に活用されている分類法の「UICC病期分類」を用いて、代表的な5つの癌の初回治療開始前の進行状況をⅠ~ⅣまでのStageごとに患者数を集計しています。
「初発」とは当院において癌の診断をした場合、あるいは当院において手術や化学療法などの初回治療を実施した場合を指し、「再発」とは当院、他院を問わず初回治療が完了した後、再発や転移をきたした場合を指します。

〈 胃癌 〉
胃癌患者さんのうち、56%の方がStageⅠ(早期癌)に該当しており、内視鏡治療での切除を多く行っています。
また、癌の進行状況によっては、外科的切除を必要としますが、腹腔鏡を使用した手術を積極的に行っています。この手術方法は、開腹手術と比べて手術創は小さく、痛みも軽減され患者さんの身体への負担が少ない手術になります。

〈 大腸癌 〉
大腸癌は、昨年度と比較して30名増加しており、特に入院化学療法を実施された患者さんに増加がみられました。
大腸癌も胃癌と同様に、早期癌に対しては内視鏡治療での切除を行い、外科的切除を必要とする患者さんに対しては腹腔鏡手術を積極的に行っています。

〈 乳癌 〉
乳腺科と外科で連携をとりながら治療を行っています。乳腺科は週に2日、他施設の医師が外来診療を行っています。
乳癌の治療は、手術療法や化学療法、放射線療法があり、病態に合わせて治療法を選択し、入院診療を行います。

〈 肺癌 〉
令和3年度、当院において最も多く診療を行ったのが肺癌です。昨年度と比較しても100名以上の増加がありました。
入院の目的別では、検査目的+10名、手術目的+15名、化学療法目的+35名となっており、肺癌の患者さんに対する積極的な入院診療が行われました。
また、「Stage:不明」の症例数が多くなっているのは、肺癌の確定診断を目的に入院により気管支鏡検査を実施するためで、検査入院時点では「不明」に分類しています。

〈 肝癌 〉
肝癌は、選択的動脈化学塞栓術(癌に栄養を送る血管に抗癌剤と血管を塞ぐ物質を入れ、血流を止める治療法)などの内科的な治療を多く行っています。
また、転移性肝癌に対する治療も行っているため再発患者数も多くなっています。

当院は、健診センターが併設されており、人間ドックやマンモグラフィなどを行い、精密検査が必要な場合には速やかに外来診療を受けていただける体制をとっており、早期発見・早期治療へと繋げています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 - 8.50 41.00
中等症 19 18.84 78.42
重症 - 29.50 77.00
超重症 - 6.33 78.00
不明 - - -
「市中肺炎」とは日常生活の中で細菌やウイルスなどに感染することで発症します。入院中に発症した「院内肺炎」や「誤嚥性肺炎」は患者数に含まれていません。
15歳以上の市中肺炎を入院時の年齢・血液検査数値・意識状態・血圧などの項目を元に重症度を示しています。

令和3年度は、当該疾患での入院患者が少なく、唯一、10名以上となった中等症患者は令和2年度の32名から19名に減少しました。
肺炎は、ご高齢の方ほど重症化する傾向にあります。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 159 34.21 78.79 20.47
その他 12 23.92 80.75 0.58
脳梗塞は年々患者さんが増加しており、令和3年度は年間約170名の患者さんが入院診療を行っています。
男女比では、男性52%、女性48%とやや男性が多くなっていました。
脳梗塞は「発症から3日以内」の症例が93%を占めており、適応がある場合には、血栓回収術や血栓溶解療法(rt-PA(アルテプラーゼ)療法)などの急性期治療を行っています。
脳梗塞は、早期にリハビリテーションを実施することで、麻痺症状や構音障害などの機能回復を図り、在宅復帰できるよう入院管理を行います。長期間リハビリテーションを必要とする方には、当院の回復期リハビリテーション病棟で継続して実施したり、地域の医療機関に転院してリハビリテーションを行えるような連携体制を整えています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0041 皮膚、皮下、粘膜下血管腫摘出術(露出部以外)長径3センチメートル未満
K386 気管切開術
K6182 中心静脈注射用植込型カテーテル設置 頭頸部その他に設置した場合
K6261 リンパ節摘出術 長径3センチメートル未満
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む)
内科では、様々な疾患の入院診療を行っており、手術が必要となった場合には、他の診療科と連携しながら入院管理を行っています。
リンパ腫などの血液疾患は、内科で入院を行っています。外科と連携しながら確定診断のための皮膚・皮下・粘膜下血管腫摘出術やリンパ節摘出術を行いました。
高齢の患者さんも多く、気管切開術や経口摂取が困難な方に植込型カテーテル設置して、高カロリー注射薬を投与したり、胃瘻造設術も行っています。
患者数が10名未満のため詳細なデータは掲載していません。
小児科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K9131 新生児仮死蘇生術 仮死第1度のもの
K653-3 内視鏡的食道及び胃内異物摘出術
K7151 腸重積症整復術 非観血的なもの
K9132 新生児仮死蘇生術 仮死第2度のもの
小児科で行った手術は、患者数が10名未満のため詳細なデータは掲載していませんが、出生直後の呼吸や循環状態が良くない場合に行う新生児仮死蘇生術が最も多かったです。
他にも、異物を誤飲したときに内視鏡で取り除く手術や、非観血的の腸重積症の整復術も行いました。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 68 1.21 6.66 1.47 67.87
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 44 2.45 14.02 0.00 74.14
K6335 ヘルニア手術 鼠径ヘルニア 41 1.02 4.00 2.44 72.80
K6113 抗悪性腫瘍剤動脈、静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置 頭頸部その他に設置した場合 29 2.76 11.52 0.00 69.93
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの 28 0.54 4.39 0.00 43.00
胆嚢摘出術、悪性腫瘍手術など体への侵襲の少ない手術を積極的に行っています。
鼠径ヘルニア手術も可能な限り腹腔鏡手術を行っており、R3年度はR2年度実施件数の2倍以上を腹腔鏡下で行いました。
実施件数の多い手術入院は、あらかじめ治療計画をスケジュール化した患者用パスを使用して、術前術後の治療について分かりやすく説明し、入院管理を行っています。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿 98 1.35 27.61 10.20 86.64
K0811 人工骨頭挿入術 肩、股 46 1.57 30.39 6.52 82.50
K0821 人工関節置換術 肩、股、膝 43 1.09 27.86 0.00 76.35
K1426 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む)椎弓形成 35 1.94 13.63 0.00 72.57
K0462 骨折観血的手術 前腕、下腿、手舟状骨 25 3.88 15.36 0.00 64.20
整形外科では主に大腿骨や上腕などの骨折に対しての骨接合術を行っています。
1位の骨折観血的手術(大腿骨)は、令和3年度に当院が実施した手術で最も多い手術でした。
骨折の整復には、固定具や股関節に近い部分に人工骨頭を挿入して整復しています。
加齢などから膝の軟骨がすり減り、膝に強い痛みを生じる変形性膝関節症や、軟骨の消耗などにより骨盤が変形して痛みや体動困難が生じる変形性股関節症に対して、人工関節置換術を実施しています。
また、脊柱管狭窄症や腰椎椎間板ヘルニアなどの脊椎疾患に対しては、手術用顕微鏡を用いた低侵襲な手術を行っています。
手術は、ほぼ入院後2日以内に行いますが、平均術後日数は在宅復帰に向けてのリハビリテーション実施期間が含まれるため、30日前後となっています。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 34 0.12 10.53 14.71 76.56
K178-4 経皮的脳血栓回収術 25 0.04 42.52 32.00 79.84
K1781 脳血管内手術 1箇所 11 0.64 39.82 18.18 65.64
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術 その他のもの 10 15.60 55.90 10.00 65.70
K609-2 経皮的頸動脈ステント留置術
脳神経外科の当院の手術件数は年々増加しています。
最も多かった手術は、頭部外傷などにより硬膜下にできた血腫を取り除く慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術で、次は脳梗塞の一つである心原性脳塞栓症に対する経皮的脳血栓回収術でした。この手術は、令和2年度の16件から25件と大幅に増加しました。
また、脳動脈瘤や脳動静脈奇形等の血管異常に対しての脳血管内手術や頭蓋内腫瘍の摘出術、未破裂の脳動脈瘤に対して行う経皮的頸動脈ステント留置術やくも膜下出血に対して行う脳動脈クリッピング術も行いました。
地域の病院からの紹介で手術入院管理を行い、術後に紹介元病院に転院して術後管理を行ったり、自宅や介護施設への退院が困難な方は、療養型の病院へ転院されることもあり、転院率が高くなっています。
呼吸器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 肺葉切除又は1肺葉を超えるもの 24 2.00 11.79 0.00 74.63
K5131 胸腔鏡下肺切除術 肺嚢胞手術(楔状部分切除によるもの) 12 8.42 9.67 0.00 39.92
K514-21 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 部分切除
K488-4 胸腔鏡下試験切除術
K514-22 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 区域切除
呼吸器外科は、肺癌に対する悪性腫瘍手術や気胸に対する肺切除術を多く実施しました。
手術方法は、胸腔鏡を使用した手術を積極的に行っています。開胸手術と比べて、手術創は小さく済み、痛みも軽減され、患者さんの身体への負担が非常に少ない方法です。
心臓血管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K617-4 下肢静脈瘤血管内焼灼術 17 0.88 2.76 0.00 71.71
K6082 動脈塞栓除去術 その他のもの(観血的なもの) 15 0.07 13.53 14.33 83.80
K6121イ 末梢動静脈瘻造設術 内シャント造設術 単純なもの 13 1.08 5.08 15.38 71.46
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 12 2.25 16.92 8.33 79.33
K6147 血管移植術、バイパス移植術 その他の動脈 12 2.83 15.08 16.67 72.75
心臓血管外科では、心臓の病気や大動脈および末梢血管の病気に対して手術療法を行います。
令和3年度多く実施したのが、下肢静脈瘤や下肢閉塞性動脈硬化症などの末梢血管疾患に対する手術でした。
また、透析患者さんへの内シャント造設術も多く行いました。
このほか、狭心症に対して行うバイパス移植術や、弁膜症に対して行う弁置換術、さらに、急性大動脈解離に対して行う大動脈瘤切除術や大動脈瘤に対して行うステントグラフト内挿術など緊急性の高い心臓の疾患や大動脈疾患に対しての手術も行っています。
産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K9091イ 流産手術 妊娠11週までの場合 手動真空吸引法によるもの 27 0.04 0.19 0.00 31.11
K877 子宮全摘術 20 0.95 7.25 0.00 48.70
K8654 子宮脱手術 膣壁形成及び子宮全摘術(膣式、腹式) 14 1.14 4.71 0.00 74.21
K867 子宮頸部(膣部)切除術 13 1.00 1.00 0.00 43.85
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)腹腔鏡によるもの
産婦人科では、自然流産に対しての流産手術を最も多く実施しました。
婦人科系疾患の手術では、子宮筋腫に対して行う子宮全摘術、子宮脱に対して行う子宮脱手術、卵巣腫瘍などに対して行う子宮附属器腫瘍摘出術などを実施しました。
子宮全摘術は、ほとんど開腹手術で行っていますが、子宮附属器腫瘍摘出術では、ほぼ腹腔鏡下で行っています。
産婦人科での手術入院は、治療計画をあらかじめスケジュール化した患者用パスを使用して入院管理を行っているため、術前術後の日数は短くなっています。
なお、帝王切開による分娩は、保険外診療が含まれるため、病院指標データから除外しています。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術 眼内レンズを挿入する場合 その他のもの 85 1.00 0.99 0.00 74.72
K2822 水晶体再建術 眼内レンズを挿入しない場合
K243 斜視手術 前転法及び後転法の併施
白内障に対して実施する水晶体再建術は、2泊3日の予定入院で行っており、あらかじめ治療計画をスケジュール化した患者用パスによる入院管理を行っています。地域の医療機関から紹介された患者さんも多く、週に3から4件の手術を実施しています。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 電解質溶液利用のもの 45 2.16 4.09 0.00 76.02
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 24 1.54 3.00 0.00 74.33
K768 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) 21 1.62 0.90 0.00 58.76
K800-2 経尿道的電気凝固術 12 7.50 6.00 0.00 74.92
K773-2 腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術
泌尿器科は、膀胱癌に対する経尿道的手術(尿道から手術用内視鏡を挿入し、病巣部を電気メスで切除する手術)を最も多く行いました。
膀胱癌は、切除後も再発率が高く、複数回手術を受ける患者さんもおられます。
このほか、腎臓と膀胱をつなぐ尿管が塞がることにより生じる、尿の通過障害を改善するために尿管ステントという管を留置する手術も多く実施しました。
また、上記一覧には入っておりませんが、尿管結石症に対して行う経尿道的尿路結石除去術や、前立腺肥大症に対して行う経尿道的前立腺手術なども行っており、あらゆる病態の患者さんの手術に対応しています。
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術 心房中隔穿刺又は心外膜アプローチを伴うもの 72 0.72 1.53 0.00 68.33
K5463 経皮的冠動脈形成術 その他のもの 60 1.20 1.72 73.70 73.32
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 42 2.07 11.90 2.38 73.38
K5972 ペースメーカー移植術 経静脈電極の場合 40 1.63 7.15 0.00 81.26
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術 その他のもの 34 1.47 2.32 0.00 75.00
循環器内科は、不整脈に対する経皮的カテーテル心筋焼灼術(カテーテルで不整脈を起こす原因となっている箇所を焼き切る治療法)を積極的に行いました。
さらに、狭心症や心筋梗塞により冠動脈が狭窄や閉塞している部位に対して、カテーテルを使用して血管を押し拡げ、血流を取り戻す手術も多く実施しました。
また、心臓のみならず、下肢の動脈狭窄や閉塞に対するカテーテル治療にも多く行っています。
これらの手術は、経皮的に行うため患者さんの体への負担が少ない手術で、術後も早期に退院していただくことができます。
このほかに、完全房室ブロックや洞不全症候群に対するペースメーカー移植術も行っています。
腎臓内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K616-41 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 初回 28 0.89 3.71 10.71 70.61
K6121イ 末梢動静脈瘻造設術 内シャント造設術 単純なもの 11 3.64 7.82 9.09 74.00
K616-42 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 1の実施後3月以内に実施する場合
K6192 静脈血栓摘出術 その他のもの(観血的なもの)
K635-3 連続携行式腹膜灌流用カテーテル腹腔内留置術
腎臓内科では、慢性腎不全で透析が必要な患者さんのシャントトラブルに対する経皮的シャント拡張術や血栓除去術を最も多く行いました。
また、透析導入に必要な末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)も多く行っています。
慢性腎不全に対しては、腹膜透析、血液透析、腎移植などの治療法があります。必要に応じて他の診療科、医療機関と連携し、透析療法を含む腎代替療法を行っています。
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 61 1.51 11.72 8.20 79.98
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 早期悪性腫瘍胃粘膜下層剥離術 55 1.07 6.18 0.00 75.85
K6871 内視鏡的乳頭切開術 乳頭括約筋切開のみのもの 36 1.61 7.22 11.11 78.50
K6554 内視鏡的消化管止血術 30 1.03 8.40 6.67 71.47
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2センチメートル未満 21 1.00 2.57 0.00 73.86
消化器内科の1位と3位の手術は、胆管結石、胆管狭窄に対して内視鏡を使用しての結石除去や、狭くなっている胆管を拡張する手術です。胆道疾患は、症状が繰り返すこともあるため毎年多く行っている手術です。
健診の内視鏡検査の普及によって、胃や大腸の良性ポリープや悪性腫瘍も早期に発見されることが増え、消化器内科では内視鏡的な切除術を実施しています。
内視鏡的消化管止血術は、胃や十二指腸潰瘍などからの出血に対して止血をするための緊急手術です。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 27 0.49
異なる 23 0.41
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 49 0.88
異なる - -
治療を行う上で、感染症などをきっかけに後発的に発症する疾患の代表的なものと患者数です。
入院の契機が「同一」とは、入院のきっかけとなった疾患であることを示し、「異なる」とは入院後に発症した疾患であることを示しています。

・播種性血管内凝固症候群は、重篤な感染症、悪性腫瘍などをきっかけに細い血管内に血栓ができることで凝固因子が不足し、出血を引き起こす生命に危険をもたらす疾患です。
・敗血症は、肺炎、腎盂腎炎などの感染症が重症化しておこる全身性の炎症疾患です。
・真菌症は、真菌が原因の感染症で、播種性血管内凝固症候群や敗血症と同様に重症化することが多い疾患です。
・手術・処置の合併症は、手術後の出血や創部の感染、透析シャントの狭窄や閉塞など、手術や処置のあとに発症した病態です。

ご高齢の方は、糖尿病や高血圧などの基礎疾患のある方が多くいらっしゃいます。
上記の感染症の中でも、特に敗血症は、誤嚥性肺炎や尿路感染症などの感染症が重症化し入院後に発症する患者さんが多くいらっしゃいます。また、入院時に敗血症の状態の方も多く、原因菌の確認を行い、基礎疾患を考慮しながら抗生剤投与等で早急に治療を開始しています。
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