【2020年3月】初期研修医1年目
2020年3月16日掲載
柴田洋平(H31年3月鳥取大学医学部卒)
本々の梢を揺らす風に春を感じるこの頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。3月の研修医だよりを担当させていただく、研修医1年目の柴田洋平と申します。
私は島根県出雲市に生まれ、高校から同県松江市に引っ越し、その後、鳥取県米子市に位置する鳥取大学医学部に入学しました。大学を卒業するまで島根県の西部地方には縁がありませんでしたが、2019年春より浜田医療センターにて初期研修をさせていただいております。浜田での生活は始めこそ不安でしたが、山陰にしては穏やかな気候で、とても過ごしやすい環境であることに気づきました。また、美又温泉などといった名湯が近く、時々訪れては、疲れた身体を癒やしてもらっています。
大学ではフットサル部に所属しており、今年度より浜田医療センターでもフットサルの集まりが始まりました。職種関係なく集まった方たちとフットサルを通じて交流を深め、汗を流せることをありがたく感じています。練習試合では全員で作戦を練りながら試行錯誤しています。1つのチームとして団結し問題に立ち向かっていく様は、チーム医療に近いものを感じます。
さて、初期研修生活も1年が過ぎようとしています。4月の入職時には電子カルテの使い方もわからず、指導医の先生からの指示の下、動いているような状態でした。救急外来でもあたふたしてしまうことが多かったように感じます。しかし、指導医の先生方からの優しく丁寧な指導や、看護師・薬剤師等の医療スタッフの方々のおかげで、まだまだ未熟ではありますが、少しずつ成長できていると実感しています。こういった素晴らしい環境で初期研修生活を送れることには感謝しかありません。
浜田医療センターには現在12人の研修医が在籍していますが、この3月にて2年目研修医の先輩方は浜田医療センターを離れ、各病院にて後期研修の身となられます。初期研修医1年目の私からは一番近い存在であり、頼りになる2年目の先輩方からは普段の診療や勉強会を通して、様々なことを学ばさせていただきました。救急外来での動き方も、最初は先輩方の背中を見て成長してきたと思うと、感慨深く感じると同時に、自分がその憧れの存在に近づけているか不安にもなります。次は4月から新しく研修医となる後輩に自分たちが教える番であり、身が引き締まる思いです。
来年度は院内研修に加え、大学病院や外病院での研修が待っています。慣れない環境で障壁が立ちはだかるかもしれませんが、浜田医療センターにて学んだことを活かし、有意義な研修にできるよう、研鑽に努めてまいります。地域の皆様、指導医の先生方をはじめとする院内スタッフの方々、今後ともご指導ご鞭撻の程、お願い申し上げます。
最後になりましたが、拙い文章にお付き合いいただき、誠にありがとうございました。春寒の折り、どうぞお身体には十分お気遣いください。