【2013年7月】初期研修医2年目
2013年7月15日掲載
安田圭吾
こんにちは!平成24年4月より、浜田医療センターで研修医として勤務しております安田 圭吾と申します。
この原稿を書いているのが平成25年の5月末ですから、医師になって最初の勤務先である浜田医療センターに勤め始めてからもう1年以上経っているわけで、月日が流れるのは大変早いものであると、特に社会人になってからは常々実感しております。
4月からは研修医も2年目に突入し、自分の事だけではなく後輩の指導など、より多くのことに気を配れるよう意識しながら日々精進しております。
このコーナーでは研修の様子など、簡単にではありますがご紹介させていただきます。
職員以外の方からよく、「先生は何科の先生ですか?」という質問をいただきます。
こう聞かれると一言で説明をすることが難しいのですが、研修医は専門の科を決めず、外科・内科共に様々な科をローテーションします。そうして短期間でありながらも多くの科の診療を経験することで、患者の全身を診ることができるようになる医師を育成することが、現在の研修制度の狙いです。
個人的には将来何科の専門医になりたいかは漠然とした考えはありますが、「研修医」である現在は何科にも所属しておりません。
1・2 ヶ月ごとに科も病棟も変わり、診療内容もガラッと変わるので、ストレスも多いですが大変勉強になります。
平成25年4・5月は、救急科をローテートし、救急外来を受診された患者様に対する初診を担当させていただきました。
浜田医療センターは、島根県西部地区の基幹病院として地域の救急医療を担っており、浜田市内だけでなく益田市や江津市、広島県方面からも救急搬送の依頼があります。
救急外来を受診される患者層としては、交通事故・転落などによる多発外傷や脳梗塞などの脳血管障害、急性心筋梗塞や心不全などの循環器疾患、肺炎などの呼吸器疾患など即日入院・治療を必要とする重症患者もいれば、感冒や胃腸炎など、重症ではないけれども症状の緩和を求めて来院される方々もおられます。
正直なところ、心の中では、「この時間にここに来なくても、明日まで待っても良かったんじゃないかな」と思うことも時々あります(笑)。
が、重症・軽症様々ですが、病院に来られる方は多かれ少なかれ身体的苦痛や精神的な不安を少しでも和らげて欲しいという気持ちで受診されていることは間違いないと思い、忙しい時でも少しでもその気持ちに応えられるよう丁寧な診療を心がけております。
患者様の中には、「これぐらいのことで受診して申し訳ない、<先生に怒られないだろうか」という気持ちで来られる方もおられますが、そういった不安を強くさせないよう、できるだけの笑顔で日々診療させていただいております。
テレビのニュースは梅雨入りを告げ、まだ冷房が使えない医療センター内の医局はとてもジメジメしており、原稿を書いているだけでも汗が流れていきます。
この原稿が掲載される頃には梅雨は明けているのでしょうか、気温もますます上がり熱中症の患者様が増えてくる季節に入ります。
ご高齢の方は特に、部屋を涼しくして、水分を多めに取り、お体の方ご自愛くださいませ。地域の方々の健康に少しでも貢献できればと思い、これからも日々精進していこうと思います。
今後とも宜しくお願いいたします。