【2013年5月】初期研修医2年目このページを印刷する - 【2013年5月】初期研修医2年目

2013年5月26日掲載

掘江弘夢

掘江弘夢研修医

皆さんこんにちは。私は平成25年3月より浜田医療センターにて勤務しております、研修医の掘江弘夢と申します。

出身大学は鳥取大学で3月までは母校で研修を行ってきましたが、母方の実家があるなどの縁もありましてここ浜田の地にやってくることになりました。
4月からは研修医も2年目に突入し、より一層医師としての自覚を持たなければと日々精進しております。
ここでは研修の様子など、簡単ではありますが紹介させて頂きます。

我々医師は医師国家試験合格後、研修医という肩書きで2年間研修を行います。
研修医とは、いわゆる医師になるための準備段階でありまして、専門は持たず内科、外科を含めて様々な診療科をローテートしていきます。
その限られた2年間の中で非常に膨大な知識と経験が必要で、頼もしい同期と優しい指導医の先生の下奮闘しております。

浜田医療センターの研修医は現在5人(1年目1人と2年目4人)で、細々とやっております。
1年目が1人しかいないため、本来ならお互いに採りあう採血や点滴の実習も我々 2年目の腕が練習台に差し出されることもしばしば。
昨年度は13人もいたことを考えると、研修室のデスクもガラガラで寂しくはなりましたが少数精鋭で頑張っております。
今後は浜田医療センターでの研修を、各大学の学生に売り込む等の活動にも力を入れていかなくてはと考えています。

さて、先程も申しましたように私は先日まで母校の鳥取大学附属病院にて研修を行ってきました。
浜田医療センターにやってきて一番衝撃を受けたのは患者さんの年齢層の高さです。
島根県は女性の平均寿命が87.07歳で全国2位、島根県全体の高齢化率(65歳以上の比率)も29.08%で全国2位にランクインしているため、もちろん患者さんの平均年齢も非常に高いです。
患者さんの年齢分布が違えばその分だけ診る疾患も異なります。
今はここが特殊例の様に扱われますが日本では高齢化が進んでいるため、将来的にはどこの都道府県でも似たような現状にぶつかると考えられます。
大学病院でみたようなロボットでの手術も先端医療ですが、浜田で診るような高齢者のための医療も長い目で見れば先端医療と呼べるのではないでしょうか。

まだ浜田に住み始めて3 ヶ月目ですが、当初は寂しさがあったもののだんだんと心地よくなってきました。
お年寄りの元気になっていく姿と笑顔に励まされながら研修は残りもう少し続いていきます。
来年になれば専門を持ち、自立していかなければなりません。
残り少ない研修医時代をより一層精進していきたいと思っております。
地域の皆様方ならびに医療センター関係者の方々、今後ともご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い致します。