【2013年9月】初期研修医2年目このページを印刷する - 【2013年9月】初期研修医2年目

2013年9月15日掲載

野田雄己(H24近畿大学医学部卒)

野田雄己研修医

「西部の医療を支える一人になりたい。」

皆さんこんにちは研修医の野田雄己です。

僕が浜田に来てから2年が経とうとしています。
僕はもともと松江出身で島根県東部以外のことはあまり知りませんでした。
浜田に来た当初は漁師町の文化に少し戸惑いましたが、今ではすっかり慣れてきて、医療センターだけでなく、お魚センターにも知り合いが増えた今日この頃です。

現在、浜田医療センターの研修医は診療看護師も含め全 5 人で各科や救急外来を担当しています。
少ない人数ですが、みんなで助け合いながら頑張っています。

浜田医療センターは西部の医療の中心的な役割を果たしています。
そのため、救急外来でも軽症から重症まで幅広い患者様が来られます。
そんな中でも上級医の先生方は全く動じることなく僕ら研修医に丁寧に診察や手技を教えてくださいます。

医療センターの病床数は手技や患者受け持ちの点で研修医に適した大きさだと思います。
各科の垣根も本当に低く、上級医の先生方も科にとらわれることなく仕事がし易い環境です。

僕ら研修医は知識・技術がまだ未熟なため一人当たりの担当する患者数は上級医に比べるととても少ないです。
中には研修医が担当することで不安に思う患者さんも居ると思います。
しかし逆に言えば、一人の患者様の全身管理に最も時間をかけられるのは研修医ということが言えます。
忙しくて上級医が耳を傾けられない訴えを解消できるのも研修医の強みだと思います。
研修医にしかできないことをしっかりできるようになりたいです。
とは言うものの、「お前は患者さんを診ていない」と上級医の先生に怒られることが多々あります。
自分に余裕がなく、患者さんではなく病気そのものを診てしまっているのが現状です。

今年の6月までは医療センターの各科を回っていたのですが、7月に保健所で研修させていただきました。
その際に保健所の方々が病院を退院した後の患者さんを支えている姿を目の当たりにしました。
病院にいるだけでは絶対に分からなかった島根県西部の医療の現状を知ることのできた、とても貴重な経験となりました。

現在、人手不足の西部の医療を支えようと学生に働きかけたり、高校生に医療現場見学をしたりと病院長をはじめ、先生方、市役所、保健所、地域の方々が日々、一生懸命奮闘されています。
その中にあって、微力ではありますが僕も研修医として西部の医療を支える一員になれれば幸いです。

また昨今アベノミクスという言葉が世間を賑わしております。
浜田にノダノミクスを起こすべく、どんちっちタウン・殿町のほうにも貢献したいと思います。

まだまだ未熟者ではございますが、今後ともご指導の程よろしくお願い致します。