【2014年3月】後期研修医2年目このページを印刷する - 【2014年3月】後期研修医2年目

2014年3月15日掲載

長谷川亮介(H22鳥取大学医学部卒)

長谷川亮介研修医

皆さん、こんにちは。後期研修医の長谷川亮介と申します。
私が浜田市に来てから、3 年が経とうとしています。私は元々、大阪府出身ですが、出身大学が鳥取大学ということもあり、山陰で研修を行っています。
初期研修をここ浜田医療センターで行い、その後も後期研修医として、引き続き浜田医療センターで働いています。
浜田市に来た当初は地理的なことも分からず、また、初期研修も戸惑うことばかりで、私には常に浜田の空がどんよりと曇って見えました。
しかし、今では浜田市での生活もすっかり慣れ、仕事も日々できることが少しずつ増えて、浜田の空に光が射し始めたことを感じる今日この頃です。

現在、私は浜田医療センターの消化器内科に所属しています。
消化器内科には、私を含め 6 人の医師がおり、4 月からは更に 1 人増えて 7 人になる予定です。
他科と比較して、医師数が多く、日々多くの診療と検査を活動的に行っています。消化器内科は内科と言いながら、処置や手技の種類が多く、知識だけではなく技術も要求されます。
具体的には胃カメラや大腸カメラなどを使って、止血処置を行ったり、結石除去を行ったり、腫瘍やポリープを切除したりと多種多様です。1 つ1つの手技は簡単そうに見えますが、実際に行ってみると、どれ1つとして簡単なものはありません。
なかなかうまく行うことができず、一生できないのではないかと、暗雲立ち込める次の瞬間に突然できるようになったりと、先が読めません。ただ困難が多ければ多いほど、やりがいも増すと考え、毎日研鑽を続けています。

私は最初、浜田医療センターには初期研修の 2年間お世話になる予定でしたが、初期研修中に消化器内科に誘って頂き、そのまま浜田医療センターで後期研修を行っています。
消化器内科の上級医の方々は大変熱心に指導してくれますし、看護師さんやコメディカルの方々は親切そのものでサポートしてくれます。
様々な困難に立ち向かえるのも、周りの人たちの支えがあるからであって、そのことを決して忘れてはならないと思います。
しかし時々忘れてしまい、少々傍若無人な振る舞いをして、後で反省のため頭を抱える日もあります。

最近は主治医として、病棟で患者さんやそのご家族と接しますが、浜田の方は素朴な方が多く、良好な関係を築くことができていると感じます。
医学的な知識や技術は重要ですが、一番に優先されるものではなく、やはり患者さんやご家族に対する本質的な思い、情熱が最も重要で、そのためのコミュニケーション能力であり、医学的知識、技術です。
そのことを肝に銘じながら、浜田市のみならず島根県西部の医療に携わりたいと思います。

ここまで読んでくれた賢明な読者は気付かれたと思いますが、私は基本的に物事をネガティブに考えてしまう癖があります。
しかし、根っこはポジティブであり、好きな曲であるウルフルズの「笑えれば」を心に響かせながら、日々、邁進できればと思います。