【2014年11月】初期研修医1年目このページを印刷する - 【2014年11月】初期研修医1年目

2014年11月25日掲載

辻将大(H26島根大学医学部卒)

初期研修医 辻将 大先生

寒さがひとしお身にしみるころとなりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
このたび研修医だよりのコーナーを担当させていただきます、1年目の辻将大です。
しがない研修医の寄稿ですので、どうぞお気楽にお付き合いください。 

早いもので私が研修医として病院勤務を始めて半年以上が経ち、月並みですが光陰矢の如しと感慨にふける今日この頃です。
自分の成長が時間経過に伴っておらず不安になることもありますが、皆様に支えられて楽しく研修生活を送っております。

思い返せば私が浜田医療センターで研修医になろうと思ったきっかけは、学生のときの地域医療実習でした。
地域でのリアルな臨床の現場に、あたたかさと厳しさの両面を学生ながらに感じ取ったことを記憶しています。
そして何より、ある一人の先輩研修医に出会ったことで、私の当院就職への意志は確固たるものになりました。
その研修医の先輩(仮名N先生)は2年以上もの間当院で研修され、現在は都会の病院で後期研修医として研鑽を積んでおられます。 

N先生はたくさんの人に慕われる兄貴的な存在であり、とても人情の厚い方です。N先生には6年生のとき浜田ではじめてお会いしたのですが、実習中はまるで私を部活の後輩のように昼も夜も可愛がっていただきました。
病院の特徴や研修生活の醍醐味、その他プライベートのことについていろいろと教わったことや、N先生が院内外にてイキイキとしておられる姿は、未だに鮮明に印象に残っています。

現在も学生(実習生)が院内を見学したり、実際に患者さんに触れさせてもらったりする機会があると思います。
患者さん・ご家族の不利益にならないこと、できる限りスタッフの迷惑にならないことを前提として、良識の範囲内で経験を積むことにご理解・ご協力をいただきたいと思います。
診療を実際にみること・実践するとで、より理解が深まり、そのひとつひとつの機会が学生にとって、貴重な一歩となるからです。また、学生の指導は私たちの理解度の確認になり、大きな学習効果を生むことも多いです。
とはいえ、自分の仕事で精一杯になってしまうことも多々あります。N先生のように学生の指導ができるようになるには、私はまだまだのようです。

今回はあえて先輩研修医を取りあげさせていただきました。
たとえN先生と同じやり方でなくとも、学生や後輩の皆さんに「ここで働きたい」と思えるような環境づくりをしていきたいと思っています。
それが私たち研修医の仕事のひとつでもあると考えております。
春からは私たちにも後輩の研修医ができます。プレッシャーで内心ドキドキですが、ともに助け合いながら日々の診療を丁寧に行なって参りたいと思っております。

研修医一同、ご迷惑をおかけすることも多々あるかと存じますが、今後ともご指導・ご鞭撻のほどよろしくお願い致します。