【2017年1月】初期研修医2年目このページを印刷する - 【2017年1月】初期研修医2年目

2017年1月31日掲載

古志野海人(H27島根大学医学部卒)

初期研修医2年目 古志野海人

新年あけましておめでとうございます。昨年は患者さんや指導医の皆様に多くのことを教わりました。本年も臨床現場からますます多くの経験や知識を積んでいこうと存じますので何卒よろしくお願い申し上げます。

この場を借りて自己紹介をさせていただきます。私は島根県安来市出身で、松江北高等学校を卒業後、島根大学医学部に入学いたしました。大学ではバスケットボール部と軽音楽部に所属しておりました。軽音楽をしていたこともあり、研修医になってからもひっそりと浜田圏域の音楽イベントに参加させていただいておりました。

浜田医療センターでの初期研修では各科を2年間ローテーションして研修していますが、今年度は外部の病院に研修に行かせていただく貴重な機会を頂きました。

まず、8月に島根大学付属病院の集中治療室(ICU)で1か月の研修をさせていただきました。ICUには緊急入院した方の中でも最も重症な方や、心臓などの大きな手術をした方など、細やかな全身管理が必要な患者さんが入院されます。日々患者さんの全身状態を評価し、指導医の先生に集中治療のことを教わりながら研修をさせていただきました。

そして、9月と10月は東京医療センターに研修に行かせていただきました。東京医療センターは東京都目黒区に位置し、浜田医療センターなど、全国約140の病院のグループである国立病院機構の本部が置かれている病院です。1次救急~3次救急まで幅広く受けいれており、その中でも3次救急を専門に受け入れている、救急救命センターで2か月の研修に行かせていただきました。年間約1,400件の重症症例が搬送される救命センターでは、交通外傷や心肺停止などの3次選定となった患者さんが次々と搬送されてきます。救命救急科の先生と東京医療センターの同世代の研修医と共に、初療からその後の管理まで、議論を交わしながら日々疲れ果てるまで働きました。時には仕事終わりに研修医仲間で飲みに行ったり、ON OFFともに充実した2か月でした。

11月と12月は浜田医療センターに戻り、腎臓内科で研修させていただきました。前回のSmile&Heartに慢性腎臓病について特集されていた、花田昌也先生のご指導のもと、慢性腎臓病のマネージメントや急性腎障害の治療、透析患者さんの管理、糸球体腎炎などのやや特殊な病気に関することなど、腎臓病関連の知識を教わりました。今まで足りなかった腎臓の知識が穴埋めされていくようで、大変充実感のある2か月でした。

研修も2年目後半になり、各自が今後の進路について決める時期になりました。来年度からは研修医2年目の4人もそれぞれの道を歩みだすことになります。研修医として過ごせるのもあと3か月と思うとまだまだ学び足りないと感じます。

私は島根大学循環器内科に進むことを決め、来年度からは循環器内科医として勤務することになります。他の科とも色々と迷いましたが、一番興味がある科に進もうと思い決めました。まだまだ長い道のりですが、学ぶことの楽しさという初心を忘れずに医師として成長していけたらと思います。