【2017年3月】初期研修医2年目このページを印刷する - 【2017年3月】初期研修医2年目

2017年3月29日掲載

前木奈津美(H27島根大学医学部卒)

初期研修医2年目【前木-奈津美】

日増しに暖かさを感じられるようになりましたが、皆様いかがお過ごしですか。この度研修医だよりを担当さ せていただく、研修医2年目の前木 奈津美と申します。 私は中学まで浜田市で育ち、高校から出雲高校へ進学し島根大学を卒業しました。初期臨床研修医として浜田医療センターで勤務し、2年間の研修終盤を迎えた所です。

研修を振り返ってみると、医療現場は人の役に立てる という実感がありやりがいを感じますが、喜ばしいこと ばかりではなく、厳しい現実に向き合わないといけないことも多々ありました。

失敗や後悔もありましたが、今振り返ると自分の糧になっています。ご多忙の中、先生方にはご指導いただき、困ったときには助けて頂きまし た。自分の幼少期や、自分の家族がお世話になった先生方とご一緒させてもらう機会もあり、感慨深い思いでし た。病院で自分をご存知いただく方にお会いする機会もあり、今まで色々な人にお世話になっていたことに改めて気づかされました。そして経験の浅い自分が担当する ことを快く承諾して下さった患者さんの方々も、貴重な経験をさせていただき本当にありがとうございました。

4月からは島根大学医学部付属病院のリハビリテー ション科の後期研修医として勤務します。整形疾患や脳神経疾患、術後に関わるだけではなく、最近は内科疾患や緩和ケアなど、様々な分野でもエビデンスが確立されてきており、他にも他科や企業と共同で脊髄損傷の歩行ロボットや訓練ロボット、介護ロボットなどの開発、ブレインマシンインターフェース、義肢義足の開発、宇宙工学など多岐にわたり携わっているようです。学会や県外の大学病院のリハビリテーション科などを見学させて もらいましたが、科学の進歩に驚かされ、同時にわくわくするようなものでした。大きな話になりましたが、た とえ最新の設備やロボットがなくても、できることはた くさんあると思います。特に転倒予防や生活習慣病予防には地道なトレーニング、運動習慣の積み重ねが大事だったりします。私は将来一次予防にも関わっていけた らと思っていて、頭では理解していても実践することが難しいことがあるのは自分でも実感しますが、医療資源を節約しなければならないこれからの時代にはとても大事になってくると思います。

まだまだ分からないことも多く、不安もたくさんあり ますが、先行く先輩方が臨床や研究・医療の発展に貢献 しておられ、価値あるものを提供できるかは自分の努力次第だと思い、日々精進していきたいと思います。

初期研修医2年目【前木奈津美】最後になりましたがこの場をお借りしまして御礼を申 し上げます。皆様、本当にありがとうございました。ま た浜田に戻ってきた 折には、お声をかけ ていただければ嬉し いです。末筆ながら 皆様のご健康とご多 幸を心よりお祈り申 し上げます。