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2018年7月8日掲載

大國典子(H28年3月島根大学医学部卒)

初期研修医2年目大國典子

盛夏の日差しを感ずる今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。今月の「研修医だより」を担当いたします、初期研修医2年目の大國典子です。どうぞよろしくお願いします。

初めに自己紹介を申し上げます。私は島根県松江市に生まれ、高校卒業まで同市で生活しておりました。
出雲市の島根大学医学部を卒業し、昨年の春よりはじめて浜田市へ移住しこの浜田医療センターで初期臨床研修医として勤務しております。もともとはインドア派でしたが、浜田に来てからは明るい日差しに誘われてドライブにくりだすようになりました。
週末のたびに海へ山へと出かけておりますが、景勝地はもちろんのことどこへ行くともなく車を走らせた先にも心打たれる景色があり、佳景を見つけるたびに一人感慨にふけっております。

さて、私が日々の業務の中で楽しみにしていることがあります、それは患者さんの普段の生活のお話を聞くことです。
病気の症状や経過はもちろんのこと、普段どんな事をして過ごしているのか、どんな場所に住んでいるのか、どんなものを食べていて好物はなんなのか、お子さんのこと、お孫さんのこと、畑の草刈りのこと、お家の床のこと、いろいろなお話をします。
診断・治療や退院へむけての目標を決めるためにと聞き始めるのですが、ついつい話を広げて根掘り葉掘り尋ねてしまいます。
きっと「どうしてこんな事を聞くんだろう」と思われているに違いないのですが、幸いなことに優しい患者さんばかりで皆さん快くお話してくださいます。

私は医者という肩書はあるものの、まだ社会人2年目で交友関係も狭ければ社会経験もほとんどありません。
自分以外の人がどんな生活をしているか、はたらきはじめるまで想像したこともなかったのです。
しかし、生活環境聴取としてお話を聞くようになってから自身の見識の狭さを思い知りました。
ひとりひとりの患者さんにそれぞれ異なった生活と生き方があり、そして医療とはその人の生き方に寄り添うべきものだと思うようになりました。今日も患者さんがお話してくださる生活のひとつひとつが私の目を開かせてくれます。皆さんどうかこれからも私の小さな質問に付き合っていただければ幸いです。

初期研修医2年目大國典子

今年からは初期研修2年目に突入し、医師としての生活はますます充実したものとなっております。
前年は右も左もわからず周りの皆さんに頼るばかりでしたが、最近は少しずつ一人の臨床医としての意見を求められるようになりました。今年入った後輩の研修医からも鋭い質問を投げかけられることがあり、日々の研鑽に力が入ります。

皆さんのお役に立てるよう、より一層努力して参りますのでこれからもよろしくおねがいします。
暑い日が続きます、どうぞご自愛ください。