【2021年11月】初期研修医2年目このページを印刷する - 【2021年11月】初期研修医2年目

2021年11月28日掲載

須田翔太(令和2年3月島根大学医学部卒)

初期研修医2年目 貴谷夏州

頬を撫でる風に秋の深まりを感じる季節となりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。初期研修医2年目の須田翔太と申します。

私は島根県出雲市の出身です。生まれも育ちも島根県ですが、高校卒業後に一度東京の工学系の大学に進学しました。そこではロボット分野の研究をしたいと考えておりましたが、自分の本当にやりたいことは生身の人間と関わり合える職業であると考え直し、一念発起して現在の医療の道へ方向転換しました。その後島根大学を2020年春に卒業し、ここ浜田医療センターにて初期研修をさせて
いただいております。

私は自転車を趣味としており、休日は時間が取れる時には自転車で走りまわっています。浜田に住むようになり感じたのはその自然の豊かさです。10分も自転車を走らせればあっという間に山の中。大自然を堪能することができます。弥栄の有名なうどん屋さんで美味しいうどんに舌鼓をうち、そのまま浜田にある主要なダムを回って走る。
急峻な坂道もあり辛くなる場面もありますが、豊かな自然の表情を目の当たりにするととても爽快で、疲れも吹き飛んでしまいます。浜田医療センターのスタッフにも何人か自転車をされている方がおられ、新型コロナウイルスの感染に配慮しながら親睦を深めつつツーリングを楽しんでいます。

研修医として浜田医療センターで働き患者様や医療スタッフと接する中で、病気の治療はもちろんのこと人対人の関わり合いの難しさ、コミュニケーションの大切さを日々痛感しております。一方で患者様から労いの言葉をいただ
いた時などは、微力ながらも患者様の治療にさらに貢献できるようになりたいと身が引き締まる思いです。また日々の診療を通して、指導医の先生方からは暖かくも厳しいフィードバックを頂くことができ、それら一つ一つの言葉が自らの成長に繋がっているということを実感しております。浜田にお住まいの皆様、そして医療センターのスタッフの方々の暖かい人間性に触れ、医師としても一人の人間としても成長させていただける魅力的な環境で研修をさせていただけていることに感謝の気持ちでいっぱいです。

早いもので初期研修開始から1年半が経過し、今年からは後輩研修医も入職してきました。1年前までは右も左もわからない状態でしたが、現在では後輩に指導しなければならない立場となりました。後輩それぞれの努力の様子を見るたびに、自分自身もさらに精進をしなければならないと刺激になります。浜田医療センターでは、知識や技術のアップデートのため日々研修医勉強会を実施し、先輩後輩問わず互いに教え合うことで研鑽を積んでいますが、今後はより深く学ぶための学習方法を模索していきたいと考えています。頼もしい後輩に背中を押されながら、憧れの上級医の先生方に一歩でも近づけるように今後も精進を続けていきたいと思います。

最後になりましたが、浜田圏域にお住まいの皆様、指導医の先生方、医療スタッフの皆様には感謝してもしきれません。今後ともご指導ご鞭撻のほど何卒よろしくお願い申し上げます。

大長見ダムの紅葉も散り始め、冬の到来も間近となりました。皆様におかれましてはお身体を冷やされませんようご自愛ください。